20年のM-1王者であるマヂカルラブリーは、1年経った今もなお人気が衰えていない。野田クリスタルは、自ら企画・プロデュースしたアプリゲームがヒット。東京・新宿に、芸人がパーソナルトレーナーを務めるスポーツジムもオープンした。
相方の村上は、冷静ツッコミ芸人。没個性のイメージが強いが、私生活がぶっ飛んでいるのは村上のほうだ。
「村上ガールズ」と呼ばれる10人ほどの女友達がいる。全員に恋愛感情はないため、食事をするだけの友情関係。相手の女性たちは元お客さん。バーテンダーでアルバイトをしていたころ、女性が涙を流しながら話すすべてを聞き入れてあげると、その相手が10人に膨れ上がった。
「無神経なところもあるようです。先輩の笑い飯の西田が、ライブでゲストに来てくれた村上を打ち上げに呼びました。ほぼ話したことがなかった村上のほうから、『良かったら女の子手配しますけど』と言ってきたそうです。西田がいぶかしがったのは、言うまでもありません」(芸能関係者)
さかのぼって貧乏芸人だったころ、村上は吉本興業の後輩芸人だったお笑いコンビ・KBBYのBBこと馬場千晶さんと交際していた。珍しくはない芸人カップルで、普段からコントのノリ。「お前、もうダメなやつだなぁ」(村上)、「ほんとうに申し訳ございません」(馬場)、「じゃあ、わかるよな」(村上)というやり取りのあとに馬場さんが脱ぎ、マッパで土下座。カップルで、特殊な夜のコントに興じていたという。
「馬場さんは、吉本のタレント養成学校のNSC出身。同期が、相席スタートの山崎ケイ。KBBYの相方が山崎で、ガールズトークの要素をもとに漫才とコントの両方をしていました。山崎の『ちょうどいいブス』というフレーズは、このときに生まれています」(前出・芸能関係者)
コンビは12年に解散。馬場さんは芸能界を引退し、山崎は翌13年に1期後輩の山添寛と相席スタートを組んだ。
マヂラブと相席の意外な接点。M-1王者とM-1ファイナリストという、振り返ると豪華な組み合わせだ。
(北村ともこ)