昨年12月26日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で23年間のレギュラー出演を終えた野球評論家の張本勲氏。担当していた一週間のスポーツ界の話題を〝あっぱれ〟と〝喝!〟でぶった斬る「週刊御意見番」は同番組の看板コーナーだった。昭和の頑固オヤジさながらのコメントは炎上することも多かったが、その発言は毎週のようにネットニュースで取り上げられるなど業界からも注目を集めていた。
だが、番組出演中は辞めろコールが絶えなかったものの、いざ卒業となるとネット上では《日曜朝の楽しみがなくなった》《サンモニでハリーの姿が見れないなんて…》など張本氏不在の番組をさびしがるコメントが急増。しかも、驚いたのはアンチを名乗る者たちからの書き込みが多かった点だ。
「他番組のスポーツコメンテーターは喋る内容が無難ですが、張本さんは良い悪いは別としてハッキリとモノを言ってくれる。それを気持ちいいと感じる中高年の視聴者も多く、逆にまた失言するのではと興味半分で見てくれるアンチもいました。実際、あのコーナーは平均10%以上を記録する同番組でも瞬間視聴率が最も高かったんです」(テレビ誌編集者)
本人は「私の都合なんですが、シニア人生をゆっくりすごしたい」と降板の理由を明かしていたが、81歳という年齢を考えるとそれも仕方ない。最後の出演回では、かつて「もうお辞めなさい」と引退勧告を突きつけたことのあるカズ(三浦知良)をはじめ、イチローや間垣親方(元横綱白鵬)からのメッセージVTRが流れる異例の内容となっていた。
ただし、レギュラー出演こそ12月で終わったが、二度と番組に出ないわけではない。
「今後は不定期での出演で、どのくらいの頻度になるかは不明ですがプロ野球のシーズン中に出演することはありそうです。早ければ2〜3月のキャンプやオープン戦の時期に再登場するかもしれません」(同)
毎週ではなくなったが、日曜朝に「喝!」を見られる可能性はまだありそうだ。