プロ野球の始球式をライフワークにしていることで知られるタレントの稲村亜美。公式戦はこれまで10球団の主催試合に登板し、本人も全球団制覇を目標に掲げている。
残りは巨人と広島のセ・リーグ2球団だが、「彼女がコンプリートを果たすのは簡単ではない」と指摘するのはスポーツ紙野球担当記者。その最大のネックになりうるのが、試合中継のネット配信だという。
実は、広島は12球団で唯一、スポーツ中継配信大手のDAZN(ダゾーン)と契約しておらず、
「彼女はDAZNのヘビーユーザーを公言しており、同サイトの番組やイベントなどにも出演しています。広告塔というほどではないにせよ、広島側が依頼するのはいささか都合が悪い」(同)
なんて見方があるからだ。
一方の巨人の場合、始球式に登場する芸能人は大物ばかり。しかも、球団の方針なのか近年は有名アスリートなど芸能人以外の起用が目立つのも気になるところだ。
「ただし、最後の12球団目の始球式であれば大きく取り上げられるのは確実なため、チャンスは大いにあるはず。でも、これだとその前に広島で始球式を務めるのが前提条件となってしまうので…」(同)
とはいえ、広島自体は芸能人による始球式も多く、可能性がないわけではない。しかし、地元出身者など広島ゆかりの人物が中心なるため、その点も稲村には不利だ。また、仮に起用を検討していても11球団目よりは12球団がいいと考えるはずで、両球団が牽制し合うこともありうるという。
4日に行われたカレンダー発売イベントでは「来シーズンこそ、カープさんと、巨人さんの2球団本当にお願いします」と訴えた稲村。ラブコールが届けばいいが…。