フリー女子アナ激戦時代に日本テレビが打った「流出阻止人事」

 ある者はライバル局の報道番組を任され、ある者は雑誌の表紙でカラダのラインを強調し‥‥。

 民放各局の女子アナがこぞってフリーになっている今年。小川彩佳アナは4月5日にテレビ朝日を退社すると、わずか2カ月後の6月3日から、TBS系列の「NEWS23」にレギュラー出演することが決まっている。過去に出演していた「報道ステーション」(テレビ朝日系)や、かつて恋仲だったとされる櫻井翔が出演している「news zero」(日本テレビ系)とも時間が被る枠で、大役に挑むのだ。

 同じくテレビ朝日を3月末で退社した宇賀なつみアナは、同局で自身初の冠番組「川柳居酒屋なつみ」をスタートさせ、ラジオのDJも始めるなど、活動の幅を広げている。

 3月31日でTBSを退社した宇垣美里アナは、4月16日にフォトエッセイ集を発売。4月24日発売の雑誌「anan」では、タイトなシルエットの衣装で美しい脚、美しいヒップの特集に相応しい美ボディを披露している。同じく元TBSの吉田明世アナは、TBSの番組に出演するだけでなく、フジテレビ系列のバラエティ番組レギュラーも獲得している。

「近年ではこのほか、2016年にフジテレビを退社した加藤綾子は女優として連ドラに出演し、今年4月からは夕方の報道番組でメインキャスターを務めています。ほかにも2017年退社の中村仁美は、他局のバラエティ番組やラジオなど、幅広く活動しています」(芸能ライター)

 そんな“フリー激戦”の時代にあって、大きな動きを見せないのが日本テレビの女子アナだ。目立った動きは2016年に上田まりえアナがフリーになったくらい。2017年に小熊美香アナが退社したが、育児に専念するためだった。

「5月30日発売の『週刊新潮』が、アナウンサーの流出を防ぐべく日本テレビが行っている人事について報じています。それによると、アナウンサーとして圧倒的な人気を誇る桝太一アナがアナウンス部主任、水卜麻美アナが副主任と、6月1日付でそれぞれ昇進することになったのだそうです。これは、日本テレビ局内の出世コースといえるポジションなのだとか。この人事が奏功したのかどうかは定かではありませんが、現在のところ2人ともフリーになる意思はなさそう。日本テレビは2010年の前後数年に多くの女子アナが局を飛び出しましたからね。慰留のためにいろいろ対策を練ってきたのかもしれません」(前出・芸能ライター)

 アナウンサーは局の顔。簡単に辞められては困るのだ。

ビジネス