「脱力タイムズかと思った」小澤征悦司会の報道番組にツッコミ続々

 俳優の小澤征悦を司会に迎えて4月にスタートした報道番組「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(日本テレビ系)。4月12日に2回目の放送が行われたのだが、視聴者の間では「脱力タイムズかと思った」「何かのパロディ番組?」「真面目にやって」と失笑の声が相次いでいる。

 この日、多くの時間を割いたのがアメリカのトランプ大統領が発表した関税政策。日本に対しても24%の関税を課すと明かし、その後、上乗せ分に関して90日間の停止措置を決定。日経平均株価は世界の株式市場同様に乱高下することとなった。番組ではVTRで一連の流れを振り返り、高関税が世界恐慌や第二次世界大戦を引き起こした要因だと指摘して、「賢者が歴史に学ぶのであれば、保護主義、ブロック経済化を繰り返してはいけない」という専門家の声を伝えた。

 スタジオでは司会の小澤が「トランプ大統領は迷走しているんじゃないかという方もいらっしゃいますけど」と前置きして、こう続けた。

「ここからはセットを変えて、みなさんで顔を突き合わせて一緒に考えていきたいと思います」

 カメラが引きの画面になると、小澤の言う通り、6人のコメンテーターが小さなテーブルを前に顔を突き合わせて対峙していた。距離の近さに、ネット上では「近い!近すぎる!」「いくらなんでも近すぎないか?」とツッコミの声が…。

「討論のメンバーは、アメリカ政治に詳しい明治大学の海野素央教授やジャーナリストの堀潤氏、経済アナリストの馬渕磨理子氏らで構成され、錚々たるメンバーがおよそ50センチほどの距離で顔を突き合わせている姿はかなり新鮮でした。コロナ禍では絶対に見られなかった光景です。討論の中で、小澤さんは大谷翔平選手の『憧れるのをやめましょう』という名言を取り上げて、『アメリカを上に見るんじゃなくて同等であると。同等な交渉を粘り強く続けていくことが大切』と訴え、視聴者からは『良いこと言うな』と反応が寄せられていました。まだスタートしたばかりで“司会者・小澤征悦”に違和感を抱くかもしれませんが、頭の回転が速く、コメントも的確なので、今後は報道のジャンルでも活躍できそうです」(メディア誌ライター)

 3月に終了した「ウェークアップ」の34年を超える長寿番組になるか。

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