橋下徹氏がTwitter乗っ取り被害を告白、「スマイルプリキュア事件」の顛末

 今年に入って有名人のSNS乗っ取り被害が相次いでいる。アンジャッシュの渡部建のインスタグラムでは仮想通貨を使った寄付にまつわる謎の文面が、そして芸能事務所・タイタンの太田光代社長のツイッターには、政治家への謝罪に関するコメントが、乗っ取り犯によってアップされた。

 元大阪府知事で政治評論家として活動する橋下徹氏も乗っ取り被害に遭った一人だ。

 12月13日放送のラジオ番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(ニッポン放送)にゲスト出演した橋下氏が、「乗っ取り事件」の顛末を明かした。ゲストにピッタリの曲をリクエストするコーナー「ズームONミュージックリクエスト」でのこと。リスナーが「橋下徹」と聞いて思い浮かんだ曲をリクエスト。アシスタントの増山さやかアナが、麻倉未稀の「ヒーロー」、ユーミンの「ノーサイド」など、ラグビーに関連した曲に続き、過去の「ツイッター騒動」に触れたうえで意外な曲を挙げた。

 それはなんと、人気アニメ「スマイルプリキュア」のオープニング曲「Let’sgo!スマイルプリキュア!」。橋下徹氏のイメージとはまったくかけ離れた選曲に、番組MCの辛坊治郎も「なんですかその話?」と聞けば、橋下氏はこう振り返った。

「僕ずっとツイッターでメディアに反論してたじゃないですか」と大阪府知事時代の2011年に開設したTwitterアカウントについて言及。「朝日新聞」や「読売新聞」などの大手メディアへの反論コメントをアップしていたことを振り返り、「グーッと夜中にやってたんですけど、うちの三女が僕の暗唱番号を解読、ハッキングして、『スマイルプリキュア』ってつぶやいたんですよ」と、お茶目な乗っ取り事件を告白。そのツイートを見た記者クラブの人間が橋下氏の秘書に「橋下さん大丈夫ですか」と連絡が入り、役所を巻き込んで大騒動になったという。

 橋下氏のTwitterには今もそのつぶやきが残されている。確認すると、2013年6月1日。20万件以上の「いいね」がついているが、当時は大阪市長。メディア相手に論戦を繰り広げていたSNS上で、突然「スマイルプリキュア」とつぶやいたのだから、側近や大手メディアの記者が度肝を抜かれたのは当然かもしれない。
 
 結局、「ズームONミュージックリクエスト」では「『スマイルプリキュア』にはいきませんよ、忖度しません」として、ステッペンウルフの「Born to Be Wild」を採用した橋下氏。今後も歯に衣着せぬワイルドなコメントでメディアを盛り上げてほしい。

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