連載開始から1年余り、ネタ探しと称して我が家のゴミをフリマサイト「メルカリ」に出品し続けている。だが、売れたのはトイレットペーパーの芯だけ。ネタ探しどころか、小遣い稼ぎにもなりゃしない。
「それはヒト手間を惜しんでいるんじゃないですか」
と、メルカリに詳しいライターからアドバイスをもらった。その「ヒト手間」とはいったい何だ?
「例えば、どこの家庭にもあるアルミホイル。調理で使ったけど、まったく汚れてない。でも、使用済みホイルをまんま売るのは無理。だったら、捨てずに保管して、たまったところで丸めて『アルミ玉』を作ればいいんですよ」
この「アルミ玉」とは、ネットで人気の工作品。ホイルを丸め固めて、ピカピカにした球体のこと。これがバカにできない。球体の大きさにもよるが、キレイに作り上げれば、メルカリで2000円でも売り切れ続出。中には、17個も売ったユーザーまで存在する。
作り方は丸めたアルミホイルをハンマーで叩いて固める。続いて、ひたすら叩いて形状を整えたら、水で濡らしながら耐水性の紙ヤスリで磨く。紙ヤスリは粗いものからキメ細かいものへと段階を踏む。そして金属用研磨剤で鏡のようなツルツルの表面にして完成‥‥って、けっこうな手間だ。
「所要時間は3〜4時間。紙ヤスリや研磨剤で出費もあり、なにより翌日は筋肉痛になります」(ライター)
ゴミ長者になるには体力も必要なのかも‥‥。