テレビ朝日「報道ステーション」のスポーツコーナーで、コメンテーターの松岡修造が東京五輪で銀メダルを獲得した女子バスケの中心選手の1人、ガーナにルーツを持つ馬瓜エブリン選手へのインタビューを放送したのは11月1日。バラエティ番組でもしゃべりの上手さに定評があった馬瓜選手だが、松岡相手に辛かった過去までひっくるめてポジティブに話す様子に絶賛が集まった。ここで披露された彼女ならではの「名言」には、SNS上で「おもわず泣いちゃった」「めちゃくちゃイイこと言ってくれた」と感動の声が集まり、放送直後にはトレンド上位に入るほどだった。
「馬瓜選手は両親ともガーナ人です。日本育ちで日本の学校に通いましたが、少女時代から肌の色が周囲と違うことで苦しんだようです。でも、お母様から『人と違うことは悲しむことじゃない』『みんなと違うことを喜びなさい』と励まされて育ってきた彼女のポジティブ思考は、バスケファンのみならず各方面で絶賛されています。そんな彼女から今回飛び出した名言というのが、『自分の足は何のためにあると思います?それは嫌なことや自分を傷つけることから逃げるため。想像力のない人からは逃げればいい。そして、逃げたあとにはその足で目指す何かを探す』という言葉。これが悩める若い世代の胸に刺さったようです。心に響いた理由は押しつけがましくないことと、明るくて丁寧な言葉の選び方にもあるでしょう。SNS上には『重い言葉もポジティブに語れるのが本当にすごい』『どんな演説や教科書よりも分かりやすくて感動した』『エブリンちゃんの言葉に安堵して涙が出てきた』など、同意する意見があふれました」(エンタメ誌ライター)
また、番組公式ツイッター「報道ステーションスポーツ【#熱声】」では、馬瓜選手の座右の銘「Why Not?」について語る動画も公開されている。それによると「Why Not?」とは「やろうよ(なぜやらないの?)」という意味。「やってはいけない理由がないんだったら、どんどんやりたいことにチャレンジして行こう」と、馬瓜選手はここでもポジティブに生きることの大切さを語っている。
プレーだけでなく言葉でも、若者たちに「勇気」をくれる馬瓜選手なのであった。
(飯野さつき)