人気ラーメン店の「ヤバすぎる実態」を大調査(1)偽装がバレて満席状態に!?

 全面的に飲食店の時短営業が解除され、久しぶりに「締めのラーメン」を楽しむ御仁も増えたのでは? そんな折に発覚したのが人気ラーメン店の産地偽装問題。「安くてうまい」の裏側には、客が知らないカラクリがあったのだ‥‥。カリスマ創業者や元従業員がヤバすぎる実態をコッソリと明かした。

〈この度、当店「麺匠八雲」におきまして、販売しておりました「もやし」「海老」「牛もつ」「豚肉」についてのメニュー表示に誤りがありましたのでご報告させて頂きます〉

 これは10月17日、人気ラーメン店「麺匠八雲」が公式サイトに掲載した「お詫びとご報告」からの抜粋だ。「文春オンライン」が同日に配信した記事で、4品目の産地偽装を報じていた。

「この店を経営しているのは、元バイトAKBの梅澤愛優香氏(25)です。18年に神奈川県大和市で1店舗目をオープンしてからは、3年間で都内を含めて3店舗を展開。メディア出演に積極的で『ラーメン女王への道』(さくら舎)を出版するなど、自身でプロモーション活動に尽力していました」(芸能ジャーナリスト)

 まさに順風満帆だったラーメン経営にケチがついたのが、冒頭の産地偽装問題。「国産」と謳っていた海老はインドネシア産、同じく「国産牛もつ」はアメリカ産だった。

 今回の騒動を受け、「麺匠 八雲」は19年8月〜21年10月までに飲食した客への返金対応を発表したが、果たして商売への影響はどれほどあったのか。

 10月下旬、オープン直後の17時過ぎ、東京・葛飾区の「麺匠八雲 本店」を訪れると、店員2名で営業する店内には既に客の姿があった。さらに、18時前には1階のカウンター7席は満席状態で、客のほとんどが看板メニューの味噌ラーメンを注文している。メニューを見てみると、産地の記載は削除されており、「国産」の文字は消えていた。

 なお、同店では梅澤氏が「ラーメン評論家の入店禁止」を告知したり、さらには殺害予告を受けるなど、話題となっていたが、店の従業員によれば、

「ここ2、3カ月で立て続けに騒動がありました。正直に言うと、話題性でお客さんが増えました。今では店の外で列を作る時もありますよ。産地偽装の影響は今のところはないですね」

 伝説の行列店「なんでんかんでん」創業者の川原ひろし氏はこう語る。

「材料の産地をアピールしてもそれほど集客につながるとは思えませんし、そもそも違う材料を使っても味の違いを指摘できるお客さんはほとんどいないでしょう。また、国産のいい材料は供給が安定しないことが多い。ふだんは国産の黒豚を使っていても、諸事情で入荷できない日もある。そんな時に貼り紙などで別の材料を使っている旨を正直にアナウンスできるかどうか。責任が持てない人はアピールするべきではないでしょう」

 アサ芸が調査を進めていくと、産地偽装だけではない驚きの実態が次々と浮き彫りになっていった。

*「週刊アサヒ芸能」11月11号より。(2)につづく

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