ドコモ“月額550円”の新プラン発表にユーザーの意外反応とは

 10月7日、NTTドコモは格安スマートフォン事業者(MVNO)と連携して、全国のドコモショップで月額550円など低価格料金プランを取り扱うと発表した。

「ドコモは10月21日から、MVNOと新サービス『ドコモのエコノミーMVNO』をスタートさせます。その第一弾として投入されるのがNTTコミュニケーションズ『OCNモバイルONE』のデータ容量0.5ギガバイトで月額550円の新プラン。あくまでもMVNO各社が主体となって提供するもので乗り換えの手続きは必要となるものの、ドコモショップでサービスが受けられ、利用料金に応じて『dポイント』も付与されるなど、ドコモユーザーにメリットがあります」(ITジャーナリスト)

 しかし、この新プランにネット上では《既存プランを引き下げすれば新料金プランは要らないはずだが?》《料金プランを増やすより現行のプランを安くすることを消費者は望んでいると思うのですが》《今のサービス内容のまま1000円~2000円引いてくれるだけでいいんだけどな》《結局、契約するのはMVNO?分かりづらくて困惑する》など批判的な意見も少なくない。

「ざっくりと言えば、ドコモショップがMVNOの代理店となって一部サポートもしてくれるという感じでしょうか。ドコモは今年3月に格安オンライン申し込み専用プラン『ahamo』を投入し、180万件超と契約数は伸びたものの減収となっているので、なかなかメインブランドの値下げに着手するのは難しいのでしょう。今回の『エコノミーMVNO』では、ドコモとしてはKDDIやソフトバンクと比べ手薄だった小容量・低価格プランを低リスクで取り扱うことが出来る上に、利用者をdポイント経済圏にとどめられるというメリットがある。一方のMVNOとしても、全国に約2300あるドコモショップの窓口でプランを売り出せるというメリットがあることから、互いにとってウィンウィンなサービスになっていると思います」(前出・ITジャーナリスト)

 12月には第2弾としてフリービット社がこのエコノミー枠に加わり、子供やシニアを対象としたサービスを開始予定というが、果たしてどこまで利用者に受け入れられるだろうか。

(小林洋三)

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