小泉進次郎前環境相、退任と同時に噴き出た「有料レジ袋」廃止論

 10月4日に岸田新内閣が発足し、環境相を務めていた小泉進次郎氏の退任が明らかになると、Twitterを中心に小泉前環境相が肝いりで始めた”レジ袋有料化”について《廃止してくれ!》といった意見が殺到している。

 昨年7月1日、コンビニやスーパーなどのレジ袋が有料化された。当時、この政策を推進した小泉前環境相は「コロナ禍でプラスチックごみが増大していることもあって、新たな生活様式での大量生産、大量消費のライフスタイルを見直していく」と息巻いていたが、レジ袋有料化がプラスチックごみ削減に効果があるのか疑問の声が相次ぐと、同29日「プライムニュース」(BSフジ)に出演した際には「レジ袋を全部無くしたところで、プラスチックごみの問題は解決しません。この有料化をきっかけに、なぜプラスチック素材が世界中の問題となって取り組まれているのか、そこに問題意識を持って一人ひとりが始められる行動につなげてもらいたい」と大臣自ら大きな効果がないことを認めていたのだった。

 レジ袋の有料化によってレジ袋を辞退する人が7割以上になったというが、あるスーパーでは万引が4倍に増えたという報告もあり、エコバッグを使い回すことへの衛生面の問題などデメリットもかなり多く、小泉前環境相退任の一報にネット上では《環境にも優しいかどうかも分からない愚策なんて一刻も早く撤廃すべき》《ホントに元に戻してほしい。進次郎の実績づくりに国民が巻き込まれただけ》《スタートして1年以上経つんだから、いい加減何の効果があったのか示してもらいらい。国民に不便を与えて意識だけを変えたかったというのなら、即刻やめていただきたい》などレジ袋有料化廃止論が再燃しているのだ。

「10月5日、元東京五輪・パラリンピック担当相の桜田義孝衆院議員は自身のTwitterで『地域の皆様からの要望で、レジ袋についてのご要望を頂いております』と明らかにした上で、『レジ袋有料化のメリットデメリットについて、私の盟友である山口つよし環境大臣に直接ご相談をさせていただきました』と報告していました。ただ、山口環境相は7日の時事通信などのインタビューで『行政の継続を大事にしているので、急に変えることには慎重だ』とレジ袋有料化廃止について、現時点で否定的な立場であることを示していましたね」(ITジャーナリスト)

 小泉前環境相の負の遺産と厳しい指摘もあるレジ袋有料化だが、果たしてどうなることやら。

(小林洋三)

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