「ムサコ」「とりま」…昭和オヤジが我慢できない“鼻につく略語”

 マクドナルドが愛称を「マック」と「マクド」のどちらで呼ぶかを競うキャンペーンを行い、その結果「マクド」が勝利したとのニュースがあったが、そもそも「略さない」という向きも多いのではないだろうか。

 世の中には妙な略語が氾濫していて、それがやけに「鼻につく」ということが多い。その代表格が、近年、急激にセレブタウン化した武蔵小杉の「ムサコ」という略称。溢れ出る「おのぼり感」に憤る先住者も多い。

「もともと、南武線の『武蔵新城』『武蔵中原』あたりと区別するため『小杉』って呼んでいたのに、急に『ムサコ』って。武蔵小山とか武蔵小金井もあるんだし、ややこしいよ」(武蔵小杉在住16年/男性)

 同様に地元の人はそう呼ばないスポットとしては二子玉川の「ニコタマ」がある。こちらもヨソ者がそう呼んでいるだけで、地元では「フタコ」なのだ。そこで「略語に物申したいオヤジたち」の声を集めてみた。

「年末年始になると『メリクリ』『あけおめ』『ことよろ』なんて言葉が聞こえてくる。若い人同士のことだし、腹が立つってわけではないが、なんとも言えない脱力感に襲われる」(48歳・会社員)

「仕事のちょっとした連絡用にLINEのグループを使っているが、『とりあえず、まあ』の意味で『とりま』、『了解』の意味で『りょ』という言葉を見た時は、何事かと思った」(45歳・制作会社)

「同じ中学卒業のことを『おな中』って言うらしい。完全にアッチの中毒かと思った(笑)」(51歳・出版)

 古代エジプトの時代から「最近の若者は……」と言っていたという俗説もあるほど、永遠の命題である「ジェネレーションギャップ」。これも最近では「GG(ジージー)」と言うらしい……。

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