東京五輪の大会関係者が絡む交通事故が相次いで発生。警視庁によれば大会が開幕した7月23日から8月2日までに五輪関係者が絡む事故が都内だけで80件起きているといい、ネット上では怒りの声が相次いでいる。
「8月1日には午後6時頃、大会ボランティアの50代男性が運転する車両が数キロに渡って壁やトラック、軽ワゴンに衝突を繰り返したにもかかわらず停車せず、追突された被害者からの通報によって千葉県内で確保されました。事故を起こした車両には大会関係者も乗車しており、男性は警察に対して『オリンピックにスタッフを送迎することを優先した』と当て逃げした理由を語っているそうです」(社会部記者)
事故車両に同乗していた大会関係者については立場が明らかにされておらず、さらに組織委員会はこの事故について「逃げたような状態があるというのは一切ない」としていることも報じられているが、ネット上では《事故を起こしてその場を離れたのに当て逃げじゃないってどういうロジック?》《オリンピックなら当て逃げも許されるなんてもはや無法状態だな》《事故っても送迎を優先しなければならない関係者って何者なんでしょうか?》など批判が殺到している。
「壁や車にぶつかりながら数十キロに渡って走行していたそうですし、なぜその男性が運転手に選ばれたのか甚だ疑問で、事故を起こして逃げたのだとすれば、同乗した大会関係者が止めなかったのかという点も大きな問題になる可能性はあります。そもそもわずか1週間ほどの間に交通事故が80件も起きること自体、とても普通な状態ではないだけに、今後の組織委の詳細な説明が求められます。それにしても今回明らかになった事故は、東京五輪が国民の犠牲の上に成り立っている大会なんだと改めて感じさせられる出来事でしたね」(ITジャーナリスト)
五輪フィーバーでウヤムヤにはできない、由々しき問題なのではないか。
(小林洋三)