東京五輪・バドミントン女子シングルス準々決勝が7月30日に行われ、世界ランキング3位の奥原希望がセットカウント1-2で逆転負け。前回リオ五輪では銅メダルを獲得したが、東京五輪では悲願の金メダルに届かなかった。
奥原は試合後、「この大会、楽しむことは難しい舞台だなと改めて感じましたけれど、この舞台に立てたことは本当に幸せでした。たくさんの人に感謝しながら、また新たな1歩を、次に向けて進んでいけたらいい」と語った。
五輪の舞台で楽しむことは難しかったようだが、舞台に立つことへの感謝の気持ちは忘れていない。奥原がコートに入る前、「この舞台に立てることに感謝して、思いきり楽しもう」とつぶやくルーティンは広く知られている。
その奥原にもう1つの〝ルーティン〟があった。2018年3月9日配信の「NIKKEI STYLE」で、奥原は勝負メシがうなぎであることを告白。以前の所属先である日本ユニシスの寮からほど近いうなぎ屋が行きつけで、試合から帰ってきたときによく行っていたという。
「行きつけと思われるうなぎ店・店主のブログで、奥原のことが書いてありました。奥原は18年12月31日に日本ユニシスを退職しましたが、その少し前にうなぎ店を訪問。店主によれば、奥原は退寮するため挨拶に来たようです。店主はブログで過去を振り返り、奥原が海外遠征から帰国後、メダルを持参してうなぎを食べに来たことも明かしていました。そのメダルを店主が首にかけている写真も掲載されており、奥原との仲の良さが伺えます。また、試合に負けたからでしょうか、奥原がカウンターで悔し涙を流したこともあったとか。よほど、店主に心を許しているに違いありません。奥原にとっては、大好きなうなぎを食べられるだけでなく、この店主に会えることも行きつけになった大きな理由ではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
東京五輪後、次に向けて進むために行きつけのうなぎ店で、ぜひとも英気を養ってほしいものだ。
(石田英明)