炎上商法?「ガスト」無謀な山分け企画中止後のキャンペーンにも猛批判

 すかいらーくグループが展開するファミリーレストランの「ガスト」が達成不可能なキャンペーンを実施し批判が殺到、わずか2日で中止したことは記憶に新しいが、その揚げ句に新たなキャンペーンを即時スタートさせたことに、未だブーイングが上がっているようだ。

 もともとのキャンペーンは、4月22日から5月15日までの24日間で全国1361店舗全てを回り、1000円以上の飲食をした客の先着50人に、一人上限20万円で合計1000万円の食事券をプレゼントするというものだった。

「この『御朱印食帳キャンペーン』と題された“1000万円山分け企画”に挑戦する場合、まず飲食代だけで最低136万円かかりますし、別途で交通費や宿泊費もかかり、これだけで約200万円。さらに1日56店舗を回り56食分を食べなければならず、普通に考えれば達成できるはずがないメチャクチャな企画だったのです」(飲食店ジャーナリスト)

 当然、世間からは《ガストの宣伝部は小学生たちがやっているのか?》《意味不明な企画》《このキャンペーン期間が1年としても毎日3回以上ガスト行かなきゃ達成できないんだぞ。頭おかしいだろw》など、ネットも厳しい意見が飛び交った。

「結局、4月24日には取り下げられ、ガストは『日本全国、全都道府県に1300店以上あること等を楽しみながら知っていただきたいとの想いと、そのための話題づくりを趣旨として企画いたしました』とホームページで企画意図を説明しつつ謝罪しました。ところが、その翌日から新たに、“5月15日までに5店舗を回り1000円以上の飲食をした客を対象に、抽選で100人に食事券10万円分をプレゼントする”という『新・御朱印食帳キャンペーン』を始めたのです。こうしたあまりにも早い変わり身の対応に、《前のキャンペーンは新たなキャンペーンを宣伝するための炎上商法だったのでは》との声が飛び交っているんです」(同)

 厳しい飲食店業界、話題づくりの必死さは分かるが、客の信用を落とせば致命傷である。

(小林洋三)

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