芸能人が信頼を寄せるのが、担当マネージャーであることは少なくない。しかし、お笑いタレントには、友達でもなければ、事務所スタッフでもない、身内でもないが、財布を預けるほど信頼を寄せる先輩後輩関係が存在する。食事の場に必ず同席するほか、送迎など先輩が口にせずとも、半歩先を読んで動ける万能さが、その後輩には求められるという。
ダウンタウン・浜田雅功にも、そんな後輩がいるようだ。
「“浜田家の扶養家族”と呼ばれるほど常に一緒にいるのは、どりあんずの平井俊輔と堤太輝。吉本興業福岡事務所出身で、芸歴23年のベテラン。全国各地の営業や、よしもとの劇場で漫才をして生計を立てる四十路芸人ですが、テレビ出演は数える程度。ダウンタウンの番組の前説をしつつ、プライベートの浜田をよく知るコンビです。誕生日会には毎年必ず参加していますよ」(芸能関係者)
浜田の頼れる右腕で、どりあんずより高いランクにいるのは、ライセンス・井本貴史。結婚して、子育てに奮闘中の現在は、かつてのようにベッタリの関係ではなくなったが、独身時代は毎日一緒。浜田の妻でタレントの小川菜摘から、「あんたたち、デキてんの?」と、その関係を怪しまれたほどだ。
千原兄弟・千原ジュニアにも財布を預ける関係の“売れ損ねた後輩”がいる。中でも腹心の2〜3人は、ジュニアが旅行する際の用心棒的な役割も果たしている。
「15年末、およそ半年の交際を経てスピード婚したジュニアですが、当時、羽田空港の菓子店店員だった奥さんに連絡先を聞いたのは、その後輩です。人見知りの性格も相まって、2人きりのデートより、後輩を同行させた食事、旅行のほうが多かったといいます。いちばんの理解者で家族同然だったのは、今は解散してしまいましたがBコースのタケト。そしてツーナッカン・中本幸一、ピン芸人のてつみちが、そのあとに続きます」(前出・芸能関係者)
ジュニアは婚姻届を提出したあと、宮古島で新婚旅行を満喫しているが、そこにも後輩芸人が2人同行していたという。
大物芸人を支えるのは、妻ではなく後輩。そんな関係を知ってテレビを見ると、より楽しめるかもしれない。
(北村ともこ)