バズるペヤングに対抗?「U.F.O」”最極濃厚ソース”を食レポ!

 6月7日、日清食品から「日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース」(希望小売価格230円=税別)が発売された。カップ焼そば売上No.1を誇る「日清焼そばU.F.O.」の発売45周年を記念して5月に販売した「日清の汁なしどん兵衛 濃い濃い濃厚ソース焼うどん」と「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」に続く、アニバーサリー限定商品の第2段だ。

 ぶっちゃけ、「えっ、日清焼そばU.F.O.がカップ焼そば売上No.1なの?」と思った人も少なくないのではないだろうか。そう、今やカップ焼そばといえば、まるか食品の「ペヤング」の方をを思い出す人が多いかもしれない。「獄激辛」シリーズや「超大盛り」シリーズなどヒット商品を連発し、YouTubeやSNSなどで”食べてみた”系の投稿が量産され、バズりまくっているのは間違いなく「ペヤング」なのである。

 しかし、実際の売上No.1は「U.F.O.」だ。日清食品だってカップ焼そば界の話題を「ペヤング」に掻っ攫われて悔しいに違いない。この45周年限定商品「日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース」は「ペヤング」に対する挑戦ではないだろうか。

「日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース」は「U.F.O.」の特徴であるソースの濃さを前面に押し出したものになっていて、「U.F.O.」好きにはお馴染みの「濃い濃い濃厚ソース」をベースに、つぶつぶとした食感のオニオンとガーリックの旨味を加え、「U.F.O.」史上最も濃厚なソースに仕上がっているんだそう。

 パッケージを見ても、「濃い」「濃い」「濃い」の文字や「控えめに言って、『どろどろ』」といった煽り文句が並び、とにかく濃さが強調されている。一体、どれだけ濃厚なのだろうかと少し心配になるくらいだが、熱湯を注ぎ3分、湯切りをして最極濃厚ソースをかけると…。あれっ、確かに通常より濃いように見えるが、全然どろどろしていないではないか。

 いきなり拍子抜けだが、一口食べてみてさらに拍子抜けしてしまう。これのどこが濃厚なんだ? 通常の「U.F.O.」と比べれば、そりゃあ味は濃くなってはいるが、ソースの甘みと酸味が多少強くなっているくらいの印象で、普段「U.F.O.」をまったく食べない人にこの商品を普通の「U.F.O.」だと偽って食べさせても「味濃い!」とはならないと思う。それくらい通常運転だ。

 もう、「ペヤング極激辛やきそば」を食べ慣れてしまっている記者の身からすれば、少々残念な仕上がりと言えるだろう。
 
 ただ、フォローするとすれば濃さ云々を置いておけば、普通にカップ焼きそばとしてはクセになるほど美味しい。さすがは売上No.1なだけのことはある。個人的には揚げ玉と青のり、紅しょうがを加えて食べたら、かなり満足できる感じにはなった。ただ、やはり“最極濃厚”は言いすぎかも?

(ビートル鈴木)

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