阪神に続く2位ながら主力の故障などで今ひとつ波に乗れずにいる巨人。そんな中、フル回転のリリーフ陣で1人気を吐いているのがサイドスローの左腕・高梨雄平（28）だ。
昨シーズン途中、楽天からトレードで加入すると、チーム最多の21ホールドを挙げてリーグ優勝に貢献。今シーズンも5月25日現在、20試合に登板して防御率は0.73。原監督の勝利の方程式には欠かせない人物だ。
その彼は3万4100人の登録者を持つ動画チャンネル『たかなしきっちん』を運営する現役ユーチューバー。ほかにNPB所属の現役選手だと今年楽天に復帰した田中将大くらいだが、「巨人が動画配信を容認しているのがスゴい」と話すのはスポーツライター。
原監督は選手がSNSで情報発信することに否定的で、「ジャイアンツの選手もやっちゃいかんですよね」とメディアに語ったこともある。動画配信となればSNS以上にハードルが高いがなぜ球団は認めたのか？
「高梨選手の動画は本人の趣味である料理チャンネル。彼のことを知らない人が見たら絶対にプロ野球選手とは思えない内容です。それに配信本数もそこまで多くないですし、選手としての十分な実績を残しています。本業に支障のない範囲として認めたのでしょう」
ちなみにキャンプ中には宿舎でオリジナルカレーを振る舞う姿を巨人公式ユーチューブチャンネルが公開。選手やコーチ陣だけでなく原監督も絶賛し、4月20日からは「たかなしきっちん×東京ドーム TG（高梨ジャイアンツ）カレー」として球場内で販売。ファンの間でも「美味しい！」と大好評だ。
「カレー以外の球場グルメのプロデュースも期待され、エプロンやマグカップなどたかなしキッチンのグッズも巨人公式通販サイトで販売中。他にも料理レシピ本出版の噂もあるようで、オフにはテレビ局からの出演オファーが殺到しそうです。グラウンド内外でのチーム貢献度はピカイチで、すでに『現時点でのチーム内MVP』なんて声もあるほど」（前出・ジャーナリスト）
プロ入りから4年連続40試合以上登板を続け、通算防御率は1点台。それでいて料理ユーチューバーとしても活躍する高梨雄平。こちらの二刀流も今後の活躍が楽しみだ。
