5月21日、恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」を運営するネットマーケティングが外部からの不正アクセスを受け、会員が年齢確認審査書類として提出した運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなど約171万人分のデータが漏洩した可能性があると発表。ネット上では《さすがにヤバすぎる》と驚きの声があがっている。
「同社によれば、4月28日に会員情報を管理するサーバーに『意図されていない挙動が観測されたため、直ちに社内点検を行なった』ところ、不正アクセスの痕跡を発見したといいます。その後、不正送信の可能性があるログを解析した結果、18年1月31日~21年4月20日の期間に年齢確認審査書類として提出された画像データが流出した可能性が高いと判明。なお、同アプリでは退会後10年間は個人情報を保存していることから、すでに退会した元会員のデータも含まれているとみられています」(社会部記者)
「クレジットカード情報は、全て金融機関に決済業務を委託しており、当社では一切保有しておりませんのでご心配はございません」と説明されているものの、氏名、住所、生年月日、顔写真といった情報は漏洩している可能性が高いため、ネット上では《171万人という数の多さもそうだけど、運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードが流出したってのが、これまでとは比べ物にならないくらいヤバい》《婚活マッチングアプリって利用を知られたくない人も多いだろうし、登録していた人たちは真っ青だろうな》などの意見が見られた。
「同日にフリマアプリを運営するメルカリも外部からの不正アクセスを受けて、銀行口座番号を含む顧客情報など約2万7000件が漏洩したと発表しましたが、規模や漏れ出た内容を見ても明らかに『Omiai』の方が深刻であるのは間違いないでしょう。今回流れた情報は特に犯罪グループが悪用しやすいものばかりで、結婚詐欺に悪用される可能性も十分に注意した方がいいかもしれません」(ITジャーナリスト)
ユーザーにとっては、まったくもってありえない騒動だ。
(小林洋三)