進次郎大臣、コロナ禍の「高額個室入院」を批判されるも今度ばかりは同情の声も

 今月10日に発熱と腰痛を発症、虫垂炎と診断され、手術後入院していた小泉進次郎環境相(40)が23日、都内で開かれた「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』対話フォーラム」に出席。集会で小泉氏は、福島県内の放射線の除染によって除去された土壌の、県外での最終処分や、環境再生事業について活動を強化する方針を示した。

 とはいえ、20日に退院したばかりとあって、声がかすれ、「先週、虫垂炎の手術をした関係で、声が枯れていまして。みなさんにはご理解いただければと思います」と、いつになくテンションも低め。ただ、常にその一挙手一投足が注目される小泉氏だけに、さっそくSNS上では《虫垂炎で声枯れるって、どこを手術したのだろうか…》《声枯れるって、すっげぇ大手術だったんですかね?》《入院費、相当お高かったと聞いたが……》といったコメントであふれた。

 政治ジャーナリストが苦笑いしながら語る。

「小泉大臣が入院した後、某女性誌が『コロナ禍でも1泊18万円個室に即入院、即手術の特別扱い』とのタイトルで、小泉大臣がVIPとして特別待遇を受けた、と伝えたんですが、さすがに病気で緊急手術が必要な状態だったわけですからね。しかも、もともと入院する予定だった人を押しのけ、優先的に入院したのなら問題ですが、部屋が空いていたのなら問題ない話。一泊18万円も当然、自腹でしょうしね。確かに最近の大臣の言動には批判が多い。ですが、今回ばかりは、なんでもかんでも叩けばいいっていうものでもない、といった同情の声が多かったようです」

 とはいえ、「言葉が命」とされる政治家にあって、小泉大臣の発言に問題が多いことも事実だ。前出のジャーナリストが語る。

「はじまりは2019年に行われた気候変動サミット出席後、小泉氏が述べた『環境問題はFun Cool Sexyに』という感想でしょうね。この発言で、今まで『小泉氏ならきっと、なにかやってくれるんじゃないか!』と期待していた国民が、一瞬にしてズッコケましたからね。その後も気象変動については、『今のままではいけないと思います だからこそ 日本は 今のままではいけないと思っている』と、具体的な意見を一切語らず、株は下がる一方。さらには、今年3月には、ラジオでプラスチック問題を問われ『プラスチックの原料って石油なんですよね。意外にこれ知られてない』と発言、ネット上を炎上させたり、4月には2030年までにCO2を46%削減することを目標にした経緯について『くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。『46』という数字が。シルエットが浮かんできたんです』と発言して、大ヒンシュクを買ったことは記憶に新しい。いまや、自民党内でもお荷物的な存在になっているのは間違いないようです」

 と、そんな小泉大臣、退院後の20日に行った記者会見では、今回の入院経験からか、

「世の中には、病気とともに仕事に向かいながら頑張っている方が多くいる。病気を抱えながら議員活動をする立場の議員にとっても、(リモートワークは)必要なことだ。今まで国会改革に取り組んできたが、そういう観点で考えることはあまりなかった。入院生活をすることになり、リモートワークの整備、デジタル化は、病気を抱えながら仕事をしている人にとって有効なことだと感じている」と述べ、今度はリモートワーク推進に向け取り組むことを明言。「今回のことを通じて、自分がこれまで見えなかった部分が見えるようになった」と語る小泉氏だが、さて、今回のひらめきの結果は……。

(灯倫太郎)

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