激白!現役最年長プロレスラーを支える健康ドリンク“小鹿スペシャル”の中身

 御年78歳。現役最年長プロレスラーとして記録を更新し続けているのは、グレート小鹿だ。ネバーギブアップの肉体を支えるのは、意外な飲み物だった。

 きっかけは、70歳前後で感じた肉体的衰えだったという。

「試合を終えた後の息遣いが昔と違ってきてね。70にもなったら、体の機能が低下してきているのを感じ出したよ。少しでもその速度を遅くしたかったんだ。何か改善はできないかってことで、単純に考えてみたんだよね。免疫力が弱いはずの赤ん坊が、ミルクだけ飲んで生きている。そして、内臓から何から体ができあがっていく。だったら、粉ミルクを飲んだら、健康な肉体を維持できるんじゃないかってね」

 あくまで自己流である。自宅でこなしている腹筋や下半身の鍛錬を中心とした、朝のトレーニングを終えると、お湯で溶かした粉ミルクを中ジョッキ1杯程度飲み干すのが日課となった。

「最初はおいしくなかった。でも、飲むうちに甘みを感じてきてね。効果? 皮膚が子供のように若返って艶やかになったんだよ。腸にも影響したね。圧倒的に便通がよくなった。硬い物を食べたって全然平気。何より、全然風邪をひかなくなったよね」

 ちなみに、愛飲する粉ミルクは、長く続けるためにチラシで廉価なものを見つけては大量購入していた。しかし、現在はこの健康法を中止したというのだ。

「若返ったはずの皮膚が近頃は、だんだんマットについたらボロンと剥がれるようになってきちゃってね。擦りむくことが多くなったんだ」

 その肉体的変化との因果関係は定かでないが、小鹿は粉ミルク摂取をスパッとやめた。今は別の健康ドリンクに頼っている。

「3年前に肺炎をやって入院した時に、医者から『頭の血管が硬くなってますよ』って言われたの。どんどん硬くなっていったら、脳溢血で倒れちゃう危険性が出てくるからね。対策を考えようってことになって、テレビだか新聞で、甘酒が血管を柔らかくするって知ってさ。それを独自でアレンジして、単純に野菜を摂るのはいいことだろうと、トマトジュースとミックスしたものを毎朝飲んでるんだよ」

 甘酒はノンアルコールのものを用意。トマトジュース4分の3に対し、甘酒は4分の1という配分で混ぜる小鹿スペシャルだ。

「3カ月に1回、定期検診してるんだけどね、最新の1月検診で『すごいよ、小鹿さん。びっくりしました。この年でこんな健康な体、見たことない』ってさ」

 元気を増していくばかりの小鹿はリングに上がり続け、昨年末には顧問を務める新潟プロレスでタッグ王座を戴冠し、最高齢王者の記録を更新し続けている。さらには、大仁田厚と電流爆破デスマッチで対戦することにも乗り気だというのだから驚く。

「ぜひ、やりたいね。今だったら面白いことができる。一人、また一人と先輩、仲間たちが亡くなっていく中で、元気にリングに上がれているんだから幸せなことですよ。力道山先生の最後の弟子として、僕にはこのプロレス文化を伝えていく使命がありますから。ただね、来年の誕生日を迎えたら80になる。さすがに、検診結果がよくたって20代、30代と一緒にやってたらコロッといっちゃうよ。とりあえずそこまで突っ走るかな」

 小鹿は日々、人に会うたびに「あんた、1日1回は自分の体にいいことしてる?」と聞くのが口癖だという。

※「週刊アサヒ芸能」2月25日号より

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