政府は2月7日までとされていた緊急事態宣言を、栃木県を除く10都府県で1カ月延長することを発表。これを受け、赤字経営でギリギリまで耐えてきた飲食店オーナーの中には、店を閉める覚悟を決めた人も少ないようだ。
政府からの休業要請に協力した飲食店には、国から1日6万円の給付金が出ており、結果的に家族経営の小さな喫茶店などは普段営業しているよりも利益が出ることもあり、いわゆる「コロナバブル」と報じるメディアもあった。
しかし、家賃の高い六本木や銀座のクラブなどは、採算ラインをまかなえるはずもなく、ホステスはきわどい内容の艶系ライブ配信で日銭を稼ぐこともあるそうだ。
「コロナ禍が起きる前は体験入店だけで生活している女性もいました。体験入店とは、その名のとおり、1日だけ働いてみて、割高な日当を受け取るシステム。本来は新人ホステスに入店してもらうための試用期間のようなもので、店側にとっては1日で辞められては赤字。ところが“体入荒らし”と言って、これを繰り返す女性が後を絶たなかったんです。ところが、この体験入店を行っている店はごくわずかとなってしまいました」(情報誌ライター)
クラブ関係だけではない。特にダメージを受けたのは、「濃厚接触」が敬遠されがちな夜のピンク店だそうで、ネット上にはコロナ禍で収入が激減したピンク嬢の悲痛な声をちらほらと見かける。
しかし、業界全体が大変な状況にあるにも関わらず、賑わいを見せている店舗があるそうで…。元ピンク嬢の愛さん(仮名)が耳打ちする。
「首都圏の乱倫バーです。男女が入り乱れることで、その手のマニアなお客が集まる場ですね。昨年の4月と、今回の緊急事態宣言後、どちらも毎週たくさんの店に足を運びましたが、店内はコロナ前より若くてかわいい女の子で溢れていますね。理由は何だと思います?」
さては、コロナで人恋しくなり、出会いを求めているのだろうか。
「こういったお店では女性客は飲み代も無料だし、ビュッフェが出てくるところもあるんです。客層は、女子大生、OL、主婦とさまざまですが、ビュッフェのあるカウンター前に張り付いているのは主に、収入が激減したピンク嬢ですね(笑)。同じく無料で飲み食いできるお店では相席居酒屋がありますけど、お店からセッティングされたら気の合わない相手とも一定時間話さなきゃいけないルールがあるので面倒なんです。その点、乱倫バーでは好みじゃないオトコはスルーしていいし、女の子はお姫様扱いで、男性客は皆ちやほやしてくれますからね。あと、これは内緒にして欲しいんですけど…来店するだけで2000円分のクオカードをくれるお店があるんです。コロナでみんな収入が厳しいから、正直2000円はありがたい。交通費として現金を支給してくれる店もあります。私は1日に何件も乱倫バーを渡り歩いて、1万円分の金券類をゲットして、換金して生活費にしています」
コロナ禍で女性の貧困化が深刻な問題となっているが、このようなオイシイ“艶バイト”を糧にたくましく生きるオンナたちも少なからず存在しているのだ。