住んだら逃げられなくなる!? ディープタウン・小岩が再開発で面目一新へ

 人気番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)でもたびたび取り上げられる小岩エリア。MCのマツコ・デラックスも過去の放送で「逃げたくなるんだけど、逃げられなくなる! 小岩に住んでしまったら一生小岩!」と、そのディープな魅力について力説していた。

 小岩は東京と千葉県との県境に位置し、今も昭和の下町風情を残す江戸川区最東端の街。地元住民が、そんな小岩の魅力を語る。

「JR 総武線を利用すれば、新宿駅、千葉駅どちらへも、乗り換えなしの40分程度の距離。しかも、利便性が高いわりに家賃や物価が安いんです。たとえば、東京駅からほぼ同圏内にある三鷹などは一人暮らし向けの物件が8万円程度ですが、小岩駅周辺の家賃相場は6万円台と格安。しかも、小岩には『フラワーロード』、『昭和通り商店街』、『サンロード』といった3つの商店街があり、日用品から青果まですべてまかなえます。それでいて、街並みは古き良き昭和感満載で人情味もある。マツコさんが、一度住んだら逃げられなくなると断言したのも頷けます」

 たしかに、駅周辺には昭和の面影を残したスナックや居酒屋が立ち並び、庶民の街といった印象を受けるが、駅周辺にはネオン街や朝方まで営業している飲み屋も多いため、治安の悪さを指摘する声もある。そうした風評を払拭すべく、小岩では「住みやすい街」をアピールするため、小岩駅北口では住宅や商業施設、保育所施設などで構成される複合施設の建設が進められている。

「南口の地上31階地下1階の規模を誇るタワービルは立体歩行者通路で駅と直結する予定です。車の行き来をスムーズにするための交通広場もできて、さらに一部エリアでは無電柱化も検討されているとか。細かいところも含めてキレイな街に生まれ変わろうとしています」(タウン誌ライター)

 昨年スタートした再開発事業は、2029年の完了を目指し、現在も工事が進められているというが、前出の住民はこう語る。

「たしかに、マツコさんの番組でも、小岩の街行く人へ『小岩はどんな街?』と質問すると、『モロ見せ犯罪が多い!』、『〇玉おじさんが出没する』といった回答も多く、実際、そういう側面があることは否定できません。その一方で、こうしたディープな情報にひかれて引っ越してくる方も多いと聞きますからね。昭和っぽい雰囲気を求めてきた方が『話が違う!』なんて怒りださないか、ちょっと心配です」

 前出の「月曜から夜ふかし」では蒲田や赤羽に並ぶディープタウンとして取り上げられる機会が多かった小岩。急ピッチで進められる再開発で面目一新となるか、今から楽しみだ。

(灯倫太郎)

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