マクドナルドが打ち出した”未来型店舗”に「中途半端」の声が続出

 日本マクドナルドが4月10日から、曰く“未来型店舗体験”の一貫として静岡県内の75店舗で「ゲストエクスペリエンスリーダー」「テーブルデリバリー」「モバイルオーダー」の導入をスタート。今年末までに約1500店舗にまで増やす計画も打ち出しているのだが、世間の反応はイマイチだ。
 
「『ゲストエクスペリエンスリーダー』は接客専門スタッフ、『テーブルデリバリー』は商品をテーブルに運んでくれるもてなし、『モバイルオーダー』はスマホで注目して決済まできるというもの。つまり店に入るとレジに並ばずそのまま席につけるというものなのですが、“レストランとさして変わりがない”との意見が圧倒的なんです」(フードライター)

 確かにSNSでもこの発表には《ロボットの導入かと思ったら、あまり未来感のない感じ》《もっと自動化を徹底する方法があるのではないか》《接客が手厚くなるのはいいが人手不足の解消にはならない》といった意見が飛び交っている。

「ヨーロッパや日本の一部店舗では、すでにタッチパネルで注文する形式をとり人件費の削減につながっていますが、確かに今回発表された“未来型”はそうした点で中途半端と言えます。そもそもターゲットは高齢者なのだそうで、そのために接客専門スタッフという枠が作られるということなのですが、スマホでの決済が高齢者向けになるのかも疑問。あえて“未来型”などと言うのも少々大げさかもしれませんね」(経済評論家)

 むしろ“アナログ型”として会計も従業員がテーブルでした方が、高齢者向けにはなりそうだが。

(小林洋三)

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