タレントの上沼恵美子(65)が1月24日、司会を務める「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演し、昨年末のWBOタイトルマッチで王座を防衛した井岡一翔(31)の左腕のタトゥーをめぐり、世間で巻き起こっている“井岡タトゥー問題”について自身の考えを明かした。
“井岡タトゥー問題”とは、国内プロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)のルールで「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場することができない」と定められているにもかかわらず、昨年12月31日に行われた元世界3階級制覇王者・田中恒成(25)との二度目の防衛戦において、井岡の左肩、腕、脇腹に入れたタトゥーが露出。ファンデーションでカモフラージュしていたのだが、試合中盤になって多くの観客の目に触れることとなった。
このタトゥーの露出をきっかけに、世間では賛否両論が巻き起こった。JBCは1月22日、井岡に対して厳重注意処分を下したと発表しているが、巷ではタトゥーを許容するようルール改正を求める声も多くあがっている。ルール改正について、JBCの安河内剛本部事務局長は「入れ墨についてのさまざまなご意見をいただいたが、現時点でルールを変更することは考えていない」と発言している。
上沼はこの問題に対し、個人的な意見と前置きしたうえで「ボクシングとか、格闘家とかっていうのは、タトゥーとか一番入れてもいい職業のような気がするんですよ」と、ボクサーのタトゥーに対し寛容な考えをみせた。さらに上沼は格闘家のタトゥーについて「格闘家っていうのは激しいリングの中で殴り合うわけですから、それはひとつの気合として、衣装のひとつやと思うんですよね」と格闘家の立場に寄り添った考えを示した。格闘家という職業の上では許容されるべきという見解の上沼だが、「これが国会議員がね、(タトゥーを)入れて、答弁やってたらね、『オイオイ』と思いますよ」と政治家を引き合いに出しスタジオを笑いで包んだ。
この上沼の発言には視聴者から賛同の声も多く聞かれており、格闘家のタトゥーは必ずしもイメージダウンにつながるわけではないようだ。
(浜野ふみ)