「ワースト司会者」でも安泰!? 医療関係者を困惑させた坂上忍の炎上発言

「600人が言いたい放題!嫌いな司会者ワースト15」と題して「週刊女性」が驚愕のランキングを発表したのは1月19日のこと。40歳以上の読者を対象に「嫌いな司会者」のアンケートを取ったところ、1位に輝いたのが「バイキングMORE」(フジテレビ系)で司会を務める坂上忍。2位には「ミヤネ屋」(読売テレビ)の宮根誠司、3位には「とくダネ!」の小倉智昭がランクインし、アクの強い名物司会者がトップ3に名を連ねる結果となった。

 それから3日後、坂上はいつものように「バイキングMORE」に出演。昨年12月に新型コロナに感染し、一時は命も危ぶまれたというハチミツ二郎が、取材VTRで壮絶な医療現場を振り返った。

「危篤状態で8日間ほど意識を失っていたハチミツ二郎さんは、コロナ病棟を『戦時中のようだった』と振り返り、スタジオにいる坂上さんやアンガールズの田中卓志さんは改めて医療現場の逼迫を痛感させられた様子でしたね。ハチミツ二郎さんの話から推測するには、明暗をわけたのはパルスオキシメーター。これは、血中の酸素飽和度がわかる医療機器で、ハチミツ二郎さんはみずから測定して、自身の重症度を察知。救急車を呼んで、結果的に新型コロナの検査で陽性が判明したようですが、裏を返せば、このパルスオキシメーターがなければ、手遅れになる可能性もあったわけです」(テレビ誌ライター)

 このエピソードにアンガールズの田中は、「すごい効果を発揮するんだ」とパルスオキシメーターを絶賛。坂上忍も「ボクもアレ見て、買っといたほうがいいなと…」と、発言したのだが、これが大炎上を招くこととなった。

「ハチミツ二郎さんは3年ほど前に心不全を患った経験から、パルスオキシメーターを所持し、“危険な数値”というのを医師から聞いていたので、躊躇なく救急車を呼ぶことができたわけです。しかし、大手医療機器メーカーは本当に必要な人に行き渡らなくなる可能性を危惧して、個人購入を控えるよう呼び掛けています。それを番組の司会者が『買っといたほうがいい』と発言するとは、あまりに軽率。実際、ネットニュースのコメント欄にはメーカー関係者と思しき人の《医療機関への納期が遅れるのでこういう報道は慎んで》という声や、《どの店も品切れになって高額転売される事態になったら責任取れるのか?》《通販サイトでいきなり人気が急上昇したのはこの番組のせい?》などと責任を追及する声が寄せられていました」(ネットライター)

 まさに「ワースト司会者」の面目躍如とも言うべき“炎上発言”だが、今回のランキングの結果は、番組にはさほど影響しないというのが業界の共通認識のようで…。

 テレビ関係者いわく、「同様のランキングは過去にも行われていて、宮根さんと坂上さんが上位争いをするのはいつものこと。それでも『ミヤネ屋』が終わることはありません。嫌われているのはむしろ発言の注目度が高く、一定数の視聴習慣に組み込まれているということ」とのことだが、今回のランキングで「ワースト1位」の坂上以上に窮地に追い込まれた“司会者”がいるという。

「立川志らくさんですよ。トップの坂上さんが140票で、羽鳥慎一さんが“少数派”の9票で15位という結果ですが、『グッとラック!』の立川志らくさんはまさかの圏外。もはや司会者としても認識されていないのかもしれません」(前出・テレビ関係者)

 立川志らくの「グッとラック!」は3月で終了する見込みだが、嫌われているうちが“華”なのかもしれない。

(倉田はじめ)

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