タレントの上沼恵美子が、5月25日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。夫がテレビ局員時代に遭遇した、ある人気女性歌手の驚きのエピソードを明かした。
番組内で上沼は、「うちの旦那がね、北海道にある歌手を連れて行ってね。今も活躍してる、ちょっと生意気な歌手なんですけど…」と語り始めた。
ちなみに、上沼の夫は元関西テレビのプロデューサーで、のちに役員も務めた人物として知られている。
夫がその現場で「ここに立って、よろしくお願いします、オープニングです」と伝えると、歌手は「嫌だ。このパンプス、おニューなのよ」と拒否。上沼は「旦那もちょっとカチンときて。(歌手の立つ位置が)ぬかるみやねん」と状況を説明した。
さらに、夫が「じゃあ、『おはようございます』ってだけでも言ってくれませんか」と頼むと、歌手は「パンプス、昨日買ってきたの。銀座で。嫌だ」となおも拒否。
このやり取りにしびれを切らした夫は、「じゃあ、僕の革ジャンをぬかるみの上に置きますから、その上でやってください」と提案。上沼は「なんとなく試しに旦那も言ったんや。ええ革ジャンやで」と語った。
ところがその歌手は、「そうして」とあっさり承諾。夫は内心「むかっ」としたが、本当に革ジャンを脱いでぬかるみに敷いたという。すると、歌手は堂々とその上に立ち、「おはようございます」と発言した。
帰宅した夫は、上沼に向かって「えらいおばちゃんやで…」とつぶやいたそうで、上沼は「今もご活躍なので、たまに出てくると『革ジャン』と思うねん」と笑いながら振り返り、スタジオも笑いに包まれた。
このエピソードに対し、SNSでは賛否両論の声が上がったのだが、「段ボールやビニールシートを敷けばよかったのでは」、「歌手の立ち位置を変えるという選択肢もあったはず」、「革ジャンを踏ませるのもどうかと思うが、プロデューサーも意固地になりすぎ」など、歌手に理解を示す意見も多く見られた。
かつてならイニシャルなども出されていたかもしれないが、今の時代は実名はおろかヒントすらなし。視聴者のモヤモヤは残ったままだ。
(鈴木十朗)