内田篤人も苦言、本田圭佑「ダンス送別会」炎上で口にした唯一の後悔とは?

 サッカー元日本代表の内田篤人が1月17日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、同じく元日本代表の先輩・本田圭佑の“ダンスパーティー騒動“について苦言を呈した。

 ブラジルリーグのボタフォゴを退団した本田は昨年末、ブラジルで複数のチームメイトを招いて送別会を兼ねた会食パーティーを主催し、マスク未着用でダンスに興じる動画がネット上に拡散された。

 本田本人は1月14日にプレミアム音声サービス「NOW VOICE」において、《送別会について》と題した音声ファイルを投稿。「現地の感覚としてはなんの問題もないよね」「実際、たくさんの人が感染にかかって死んでる人がいる事実が存在しているのは間違いないわけで、それで気を悪くした人がいるなら本当に申し訳ないと言うしかない」「パーティーを開いたつもりはまったくなくて…」「ブラジルではビーチに人がわんさかいて、ほぼ全員マスクしてないんで」などと釈明している。

 番組では、この本田主催の宴が現地ブラジルで大きな物議を醸している現状を伝え、この騒動について意見を求められた後輩の内田は「発言的には本田さんっぽいな、とは思いますね。間違ってないというか、そういうところは相変わらず強気だなと思いますけど」と本田らしい言動であると表現。一方で、「気を悪くした人にというよりは医療してもらっている人に何か思うことはないのかなと、個人的には思いますけどね」と医療従事者に対する配慮が欠けていると感じたようで、「変な話、そういうところで広がったツケをぬぐうのは、そういう方たち(医療従事者)になっちゃうので。日本ではそうですけど、ブラジルはもっと(感染状況が)ひどいので、もうちょっと何かできたんじゃないのかなと思いますけど…先輩ですけど」と冷静に語っていた。

「ボタフォゴの地元ファンからすれば、“救世主“としてチームにやってきたはずの本田がほとんど目立った活躍をすることなく退団となり、チームも低迷期に突入。加えて、クラブを去る人間が送別会で密なパーティーを行っていたとなれば、批判が集中するのは当然の成り行きでしょう。もしもこのパーティーにより同僚間でクラスターが発生してしまえば、チームとして機能停止に追い込まれる可能性すらあります。そんな先輩の振る舞いを含め、釈明コメントへの違和感もハッキリと指摘した内田に対してはネット上で『忖度することなく、まともなことを言える常識人で信用できる』『これは内田さんが正しいでしょう』『言いづらい相手に対しても、言いづらいことをしっかりテレビで言えるのは素晴らしい』『こういうのハッキリ言ってくれるから内田は信用できる』との称賛コメントが相次ぎました」(テレビ誌ライター)

 前出の「NOW VOICE」の投稿では、「半分ギャグで」としながらも、「俺のダンスの動画が(メディアに)出たってことで唯一の後悔は、もっとダンスの練習しておけばよかったっていう…」「世の中に出るんやったらホンマ、マイケル・ジャクソンの『Man in the Mirror』もっと見ときゃよかったって思って」と語り、「忙しすぎて批判されている感覚がない」と炎上への無自覚ぶりを口にした本田。自分の考えに絶対的な自信とプライドを持ち続け、周囲に何を言われようがそれを最後まで突き通すのがフットボーラーの本田だ。

 ピッチの上ではそれが本田の良い意味での“らしさ“だとして、カリスマ的な人気を誇っていたが、今回のケースでは後輩の見解にも耳を傾け、冷静に自らの行動を見直す必要があるのかもしれない。

(木村慎吾)

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