カレーチェーン最大手「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋が、北海道の人気ジンギスカン店「成吉思汗(ジンギスカン)大黒屋」を経営する大黒商事の全株式を取得し、完全子会社化したことが明らかとなった。今後、壱番屋は「成吉思汗大黒屋」をチェーン展開していくと見られているが、ネット上ではジンギスカンの全国チェーンが成功するか議論が巻き起こっている。
「壱番屋が昨年末に発表したリリース情報によれば、大黒屋創業者の織田賢児氏は『多店舗展開の夢を持って経営をされてきましたが、ご自身の年齢に鑑みて、自らの夢の実現を当社に託すことを決断されました』といい、『大黒屋の商品力や成長性は極めて高いものであると判断し』グループに招き入れることを決めたと説明しています」(経済誌ライター)
壱番屋が「成吉思汗大黒屋」をチェーン展開することに対してネット上では、《北海道以外で本当に美味しいジンギスカン屋はほとんどないから、大黒屋のチェーン展開はハマる気がする》《チェーンにしても生ラム食べられるのかな》《道内でも多店舗展開はできてないのに全国チェーンなんてできるのか?》など賛否さまざまな意見が寄せられている。
「これまで1970年代をはじめとして3度のジンギスカンブームがあったとされていますが、いまだ全国に浸透していていないことからも、ジンギスカン専門店の全国展開は決して簡単でないことは確かだと思います。ただ、『松尾ジンギスカン』などは北海道と東京に15店舗を展開しているという状況なので、ブルー・オーシャンであることは間違いないでしょう。ココイチはカレーチェーンがほぼ存在しなかった頃から店舗を増やし、現在は海外も含めて約1500店舗を展開するまでに成長させた実績があることから、『成吉思汗大黒屋』の味を忠実に再現することができれば、成功する可能性も十分にあると思います」(経済ジャーナリスト)
ココイチがジンギスカンを全国津々浦々に根づかせることが出来るのだろうか?
(小林洋三)