肥満芸人だったガリガリガリクソンが47.3キロもの減量に成功した件が、ダイエット難民たちに衝撃を与えている。4月2日に突如、ツイッターにて減量した姿を公開したガリクソン。10日には血液検査の結果を公開しており、基準値を2倍以上も上回っていた中性脂肪が329から81に激減するなど健康も取り戻しているようだ。
そのダイエット法については4月9日公開の「AERA dot.」にて明かしており、最初はプールでの水中ウォーキングから始め、次いでジムでのエアロバイク、そしてサイクリングへと移行し、平均して1日数十キロを走る日々が続いたという。その一方で今回のダイエットには、専門家による大きなサポートがあったはずだと、フィットネスに詳しいライターが指摘する。
「ガリクソンは“秘密の黒ドリンク”と称するダイエットサポート飲料を愛飲していたと明かしており、同商品の紹介ページでは成功者として宣伝キャラクターを務めています。そのページには体重が122キロあったダイエット前の画像も載っており、同飲料を扱う業者による長期にわたる手厚いサポートがあったのは明らか。ダイエットでは第三者による精神的な支えが重要で、今回のダイエット劇は業者側が仕掛けた一大プロジェクトと言えるでしょう」
もちろんガリクソン自身の努力も大したものだが、ダイエットに失敗していれば宣伝キャラにも就任できなかったわけで、責任重大だったようだ。ただガリクソンは決して好感度が高い芸人とは言えず、ダイエット系の宣伝に起用するのはなかなか思い切った判断だったはず。それが成功した陰には、ダイエット業界の一大事件が影響しているというのだ。
「ダイエット業界ではここ2年ほど『フルーツ青汁』の一人勝ちが続いていました。その成功を築き上げたのが、自らが広告塔となってメディアに出まくっていた“青汁王子”こと三崎優太社長です。ところが三崎氏は2月12日に脱税の容疑で逮捕。3月5日に保釈されたとはいえ、経営哲学を語りまくっていたツイッターの更新は止まったままですし、しばらくは表舞台への復帰は難しいでしょう。この逮捕により『フルーツ青汁』の勢いにもブレーキの掛かる形に。それをチャンスとばかりに、ガリクソンを起用した業者が脚光を浴びたというわけです。これが《青汁王子vsガリクソン》という構図では勝ち目は薄いものの、青汁王子が退場したいまとなっては“マイナス47キロ”というインパクトは絶大だったに違いありません」(同・フィットネス系ライター)
ただ、そのガリクソンとて、17年5月に酒気帯び運転で逮捕され、所属の吉本工業からは無期限謹慎処分を受けていた。そのような愚を再び繰り返し、「ダイエット成功者」の肩書きを失わないようにと、業者側も願っているのではないだろうか。