今やアイスクリームは1年を通じて食べる人が多くなったが、それでもやはり夏のものというイメージはなかなか拭えない。
そこでアイス各社は夏以外にも楽しめる商品を投入して秋冬アイスの定着を図っているのだが、中でもあのガリガリ君で有名な赤城乳業が攻めていると評判だ。
「同社のキャッチフレーズは『あそびましょ。』というものですが、この秋に投入するのが『破壊する』アイスクリームです。11月15日から数量限定で投入される商品で、カップのチョコミントアイスなのですが、食べる前にカップを揉んで中のアイスチョコを壊してセルフチョイスする形になっています。たくさん砕けばそれだけ小さくなったチョコのバリバリ感が楽しめます」(経済ジャーナリスト)
もともとガリガリ君はコーンポタージュやたまご焼き、ナポリタンといったアイスの型にはまらない遊び心で知られるが、この秋には既に「大人」のガリガリ君を送り出していた。
「9月1日に投入された新商品で、箱に6本入りのタイプです。味はミルクミルクといちごの2つで、ミルクミルクは牧場の風景を描いた絵画のようなパッケージで、いちごは黒を背景にいちごが写っている高級チョコレートのようなデザインです。あのガリガリ君が脇に退いたように描かれていて、大人な感じです」(同)
かと思えば11月8日にはガリガリ君のお姉さんという設定の商品「シャキ子」さんが登場。ヨーグルトアイスの中にブルーベリーとりんごの果肉を含んだ、1つで2つの味を楽しめるというものだが、実はシャキ子さんはこれが初出ではない。昨年10月にガリガリ君誕生40周年を記念した商品で登場していたから、約1年ぶりに帰ってきたことになる。
さてそのシャキ子さん。コロナと戦う看護師志望というから、何とも世相が反映されている。
(猫間滋)