中田翔もサジを投げた!? 清宮幸太郎を叱ってはいけない“誓約書”の中身とは?

 ソフトバンクの日本一で終幕した2020シーズン。パ・リーグの5球団は来季も独走を許してしまうのか…。内部事情を知る球界関係者が集い、戦犯たちに猛省を促す!プロ野球2020大反省会は異様な盛り上がりを見せた。

A(スポーツ紙デスク) パ・リーグで「反省」するべき球団は楽天だろう。鈴木大地(31)、牧田和久(36)、涌井秀章(34)ら、やみくもに巨大補強を敢行したのに、最後はBクラスの4位に沈んだんだから。

B(NPB関係者) 就任1年限りで退任した三木肇監督(43)は正直、指揮官の器ではありませんでした。守護神の松井裕樹(25)を先発に固定しようとしたものの機能せず、シーズン途中でクローザーに戻すなど起用法が二転三転。自身の発言も「いろいろあって」「いろいろなことを」が口癖で抽象的すぎる。選手が理解できずについていけなくなった。

A 同じくパのBクラス、日本ハムは対戦する球団から完全に見下されてしまっている感があった。

E(パ・リーグ関係者) 北海道移転後から機能し、他球団をうらやましがらせてきた、選手の適正数値化で価値を測るBOS(ベースボール・オペレーション・システム)の崩壊です。日ハムだけBOSの数値を偏重するあまり、ガラパゴス化しているのです。

B 本来は年俸が高騰する主力野手が流出しても、適正な補強、育成によって穴を埋めてきた。ところが、ドラフトでは西武、育成ではソフトバンクに勝てないのが現状です。選手の自主性を重んじて、必要以上にコーチ側の意見で指導してはいけないというやり方に限界がきているのでしょう。ダルビッシュ有(34)や大谷翔平(26)とは違い、練習が嫌いな清宮幸太郎(21)はいつまでたっても2軍レベルの守備力しかない、並の打者です。中田も「こいつダメだ」とサジを投げているとか。

D(民放局中継スタッフ) コーチは就任する際に「選手を叱っちゃいけない」と誓約書を書かされると言いますもんね。

E 大金をかけて導入したシステムを崩せない弊害でしょう。結果、その提唱者たる吉村浩GM(56)を外せない。もともと「フロント主導の球団」と言われますが、今や単なる私物化だと‥‥。

C 現在2軍の木田優夫投手コーチ(52)がポストに就き続けているのがその象徴と言われています。吉村GMがスポーツ紙の記者だった時代、唯一昵懇だったのが木田コーチと言われ、縁故採用だともっぱらです。

A 来季も栗山監督が続投か。体制が変わらなければどうなるやら‥‥。ところで、終盤は巻き返してAクラスに滑り込んだ西武も反省点は多いかな。

F(球団関係者) 今季は変則日程の同一カード6連戦にやられた感じです。リードに難のある森友哉(25)が正捕手では、日々の組み合わせに限度がありました。結果、打つことよりも守ることに必死となって、昨年の首位打者がさんざんな成績に終わった。

A 山川穂高(29)の絶不調も重なった。

E 山川は8月に右足首をねんざして、軸足のふんばりがきかないからバランスを崩したのに、かたくなに休養しなかった。過去2年連続でホームラン王ですが、本人はレギュラーだと思っていないんですよ。

A どういうこと?

E 前レギュラーが衰えて自然とハマッたのではなく、現在も控えているメヒア(35)から奪ったことで、いなくなればいつでも取って代わられると本気で思っているんです。結果、10月末に抹消されるまで無理をして、調子は戻りませんでした。

A どこも大変なシーズンだったな。反省しなくていいのは、来季、シリーズ5連覇を狙うソフトバンクぐらいだろう。

 今から2021シーズンの開幕が待ち遠しい。

※「週刊アサヒ芸能」12月24日号より

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