ご近所が引っ越すらしく、集積所には大量のゴミが出されていた。山積みされた半透明のビニール袋を眺めていると、日本一有名と言われる着せ替え人形の姿が見えた。売れるかもしれない。拾うべきか、見捨てるべきか‥‥。
「箱に入っている未使用品は高値がつきます。ただし、箱がなくても、衣装がそろっている、もしくは美品なら高く売れる可能性があります。もとより、子供が着替えさせたりして遊ぶものですから、なかなか状態のいいものがないのです」(ヤフオクウオッチャー)
発売元の公式サイトによれば、リカちゃん人形の誕生は1967年。以来、表情やスタイルなどモデルチェンジして現在は4代目。古ければプレミアがつく可能性もある。
「数が残っている3代目だと1体2000円程度でしか売れませんが、初代リカちゃんなら1体で1万円は下らない。中でも71年の行動派『ピチピチリカちゃん』は1体で10万円を超えることがあります。3代目でも衣装が残っている状態で10体以上をまとめれば、10万円の値がついたことがあります」(前出・ヤフオクウオッチャー)
捨てられていたのは2、3体のリカちゃん。家に引き返してネットで調べてみたが、あのスレンダー体型は初代ではなさそう‥‥と迷っている間にゴミ収集車が持ち去ってしまった。
「そういう場合は拾ってから、人形専門の買い取り業者に価値判断を任せたほうが‥‥」(前出・ヤフオクウオッチャー)
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