子供の成長記録としての映像、思い出のドラマなどを収めたビデオテープが、どこの家にも1本はあるだろう。そして、再生したくてもデッキがないという人は実に多い。
その証拠に中古ビデオデッキ市場は、いまだに盛況なのだ。中古品事情に詳しいライターの吉岡幸二氏によると、
「中古オーディオ製品を取り扱う専門業者では、現在もビデオデッキは買い取り強化商品になっています。一般的なVHSのデッキであっても、正常に動作するならば2000円程度で売れます。『ヤフオク』も同程度の相場ですが、こちらは故障しているジャンク品でも落札するマニアが現れます」
不要なデッキがある人にしてみると、ひと儲けするチャンスでもあるわけだ。
「絶版間際のハイスペック機は高値で売れることがあります。例えば、VHSよりも高画質なS-VHS対応機なら7000円程度で。さらに、希少価値のあるベータ、デジタル放送を録画できたD-VHSや8ミリ対応デッキはより高値となります」(前出・吉岡氏)
実際に「ヤフオク」をのぞいてみると、ビクターXシリーズの最終機種が7万9000円で落札されている。他にもSONYのデジタル8対応のデッキも、落札価格は7万円超だった。
「専門業者を利用するよりも手間はかかりますが、『ヤフオク』のほうが高値になります」(前出・吉岡氏)
高機能デッキに心当たりがある方は、一攫千金も夢ではないのだ。