古いタウンページが高く売れる?「下関、小倉一帯の電話帳に4万円の値が」

 昨年末、我が家の大掃除では、たくさんの廃棄物が出た。その中のひとつが物置の奥から出てきたタウンページ。NTTが発行する職業別電話帳だ。回線を他社にしたのが5年前だから、それ以前に配布された代物になる。大量のホコリをかぶっていたのも当然である。

 これを売ることはできないものか。

「『ヤフオク』に時々、タウンページが出品されるのですが、落札されたのを、ほとんど見たことがありません。入札時の価格が200円程度ですから、たとえ落札されても、大した金額にはならないですよ」(ヤフオクウオッチャー)

 それはそうだ。そもそも需要がないのだ。15年から公衆電話にも置かれなくなり、タウンページはすっかり見なくなった。ましてや、スマホ全盛の現代である。ネットで電話番号を調べて、ワンタッチで電話できるのだから、わざわざタウンページを開いて調べる人はそういない。

 さらに、五十音別の電話帳、ハローページは発行中止が決定。今年10月以降は配布されなくなる。今や電話帳自体が物珍しい存在になっている。ということは‥‥?

「アンティーク品としての需要ならあります。ヤフオクで昭和14年の下関、小倉一帯の電話帳が4万1500円で落札されました。アメリカの古い電話帳は、さらに高値が付きました」(前出・ヤフオクウオッチャー)

 値打ちが出る日が来るまで、我が家の電話帳は保管しておくことにした。

マネー