ドラ1コンビを育成降格!原監督“全権リストラ”で浮上した亀井の去就問題

「戦力外通告期間が11月2日にスタートしました。巨人では“もの言うリリーフ”として契約更改ではひと悶着あった田原誠次(31)ら4選手と育成選手10人の計14人が戦力外通告を受けました。また、昨年ドラフト1位の堀田賢慎投手(19)と2017年の同1位・鍬原拓也投手(24)のドラ1コンビの育成降格を発表。今シーズンはコロナ禍の影響で、通告期間を日本シリーズ終了の翌日までと定めており、残った“1軍半”の選手も“粛清”に戦々恐々としています」(球界関係者)

 去る10月26日に行われたドラフト会議では前代未聞の19人指名(支配下7名、育成12名)を敢行した巨人。新戦力が入団すれば誰かがチームを去ることになるのは当然のこと。大がかりな血の入れ替えに、選手たちは戦々恐々とした日々を過ごしている。

「ドラフト前から大塚球団副代表編成担当が10人前後の選手を育成落ち、もしくはクビにすると公言しています。今年は阿部慎之助2軍監督(41)が積極的に選手起用を働きかけているので、1軍と2軍の入れ替えが活性化している。と同時に、使える選手と使えない選手の選別はシビアに行われてきた。2軍、3軍の選手であれば支配下、育成の立場を問わず大リストラが断行される見込みです」(スポーツ紙デスク)

 全権監督として指揮を取る原辰徳監督(62)に「三顧の礼」で迎えられながら2軍の主と化していた岩隈久志(39)が早々に現役引退を発表。FAで加入しながらまったく戦力になっていない野上亮磨(33)を筆頭に戦力外リストは真っ黒だ。昨年の日本シリーズでエラーを繰り返して戦犯となった山本泰寛(27)など、今季は1軍の土を踏んでいない中堅選手らがリストに名を連ねている。その火の粉は、1軍帯同メンバーにも容赦なく降りかかるというから、当事者たちはシリーズどころではないだろう。

「昨年、自己最多の8勝を挙げながら、今シーズンは救援失敗が続く桜井俊貴(27)や、肩や守備判断に乏しく代走でしか使いみちのない重信慎之介(27)も『クビレース』を追走しています」(前出・球界関係者)

 断捨離の渦中にいる選手たちには、死に物狂いの活躍を期待したいが…。

 一方、オフには絶対的エース・菅野智之(31)のメジャー移籍が既定路線となっている。FAの目玉である中日の大野、ヤクルトの小川のいずれかを強奪し、先発の穴埋めとする動きが予想されるが、結果、歴史的に巨人ナインを泣かせてきた人的補償問題がまた急浮上している。

「一昨年オフにはFAの人的補償で内海哲也(38)と長野久義(35)が流出していますが、当時、若返りを進めたい球団の思惑で亀井善行(38)の名前もプロテクトから漏れていたといいます。9月に左脚内転筋違和感で登録抹消されるなど、フルでシーズンを戦えませんでしたが、今季も勝負強い打撃と内外野守れる亀井はベンチに置いておきたい選手です。本人は他球団で現役生活を続けるよりは、巨人に骨をうずめたい考えのようで、今オフ、進退について決断するとみられます」(巨人番記者)

 大刷新の嵐が、日本シリーズ前からチーム内に動揺をもたらし始めているようだ。

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