元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(20)参考書はネットで換金

 年々、資格取得にチャレンジする人が増えている。キャリアアップを目指して、いや給料アップが本音だろう。でも、いざ取り組んでみると、試験問題の難しさや、同じ野望を抱くライバルたちとの競争の激しさに、あえなく憤死するケースも当然、増えている。
 
 遊ぶ金をケチって、そろえた資格試験の参考書がホコリをかぶり、資源ゴミへの待機状態なんてことはないだろうか。実は、お宝化のチャンスがあるという。古本流通に詳しい関係者が売却ポイントを解説する。
 
「専門書である資格試験のテキスト類は、幅広く需要に応えたい実店舗の古本店では、どうしても買い取り価格は低めになります。その点、ネットオークションは欲しい人がピンポイントで検索するので、グンと売り値も上がります」
 
 例えば、ヤフオクでは「電気主任技術者」や「行政書士」の試験用テキストセットが3万円前後で落札されている。資格試験の教材は価格が高く、もともと買った値段を超えることは少ない。とはいえ、ケチった遊ぶ金を取り戻すことはできる。ただし、出品には注意すべき点がある。
 
「資格に関する法令や規約が改正されれば、試験の出題範囲やレベルも変わります。つまり、古いテキストがまったく役に立たない恐れがあるんです。ですから、必要がなくなったら、すぐに出品するというスピードが勝負になります」
 
 換金できたからといって、猛スピードで遊んでしまわないように‥‥。

マネー