古民家ブームで火鉢が高く売れる!?「引き出し付きの江戸モノなら3万円で」

 屋内で炭をたくなど、気密性の高い住宅に住む現代人にしてみると信じられないことだろう。しかも暖房効果は、せいぜい手足を温められるぐらい。それでも、火鉢が欲しいという酔狂な人がいるらしい。

「昨今の古民家ブームで、ライフスタイルにこだわりがある人にとっては、火鉢はオシャレなインテリアになるんです。本来の使い方をする人もいれば、金魚鉢として使用するなど、用途もさまざまです」(ヤフオクウオッチャー)

 ということは、実家の物置にある火鉢が売れるかもしれない。直径40センチほどの陶器製の丸火鉢だ。ただし、ヤフオクを見ると、落札価格はピンキリである。

「数十万円で取引されているのは、中国のもので古美術品としての価値が認められたケース。まず一般家庭にはないでしょう。オシャレ火鉢を求める人にも手が出ません。本来の用途で使うにしても、灰に火箸、五徳など買い求めるものが多いうえに、屋内用の炭は高価ですから。ヒビなどが入っていない美品が1000円から5000円で落札されることが多いです。信楽焼の新品が数万円で買えるわけですから。相場としても妥当です」(前出・ウオッチャー)

 田舎まで引き取りに行く手間を考えると、まったく儲からないではないか。

「時代劇でもよく見られた関東火鉢という木製の引き出し付きの袖机と一体化したものは江戸モノとも称され、3万円ほどで落札されることもあります」(前出・ウオッチャー)

 人気の火鉢ならお宝化のチャンスはあるようだ。

マネー