「歌手デビュー」に苦言殺到!? 花田優一が“二世の星”長嶋一茂になれない理由

《肩書を求められるこの国で、様々な職種で作品を発表してきました。次は音楽の世界に足を突っ込みました》と、自身のインスタで「歌手デビュー宣言」していた元貴乃花親方の長男で靴職人・タレントの花田優一が、9月28日に放送された「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演、オリジナル曲「純青(じゅんせい)」を生歌で披露した。

 番組の中で花田は、「ありのままの自分を見てほしいので……」と特にトレーニングは積んでいないとし、楽曲制作についても「飲み仲間とカラオケで歌っているうちに、『いけるんじゃない?』と話が進んだ」と軽いノリだったことを告白。それでも「1番を取りたい。歌手で成功したんだねと……、(紅白歌合戦は)日本人なら出てみたい」と、大風呂敷を広げたことでSNS上には、

《人生なめすぎだろ?お気楽でホントうらやましいわ》《歌で1番取るって? YouTuberも話題にならなくて、すぐに辞めたあんたが言うか!》《どうせ遊び半分だろ》といった、冷めた声が殺到することになった。芸能記者が言う。

「テレビ界で『二世タレント枠』はすでに定番となっています。まあ、有名人の子供と言うだけで視聴者も興味を抱きやすいし、父親のユニークな子育てエピソードを語れることもあって、製作者サイドにとっても使い勝手がいい。で、そんななかで登場したのが、貴乃花親方と元フジテレビアナウンサーの河野景子を親に持ちつつも、華やかなテレビ業界に進まず、靴職人として注目を浴びていた花田優一だったんです」

 そして花田は、「靴職人」という響きと爽やかなルックスが相まって「親のコネに甘えず、地道な努力を重ね、自分の力で生きている好青年」という立ち位置を獲得していったが、

「知名度の上昇とともに、納期遅延問題に加えて女性問題等々、次々にスキャンダルが発覚。そんなこともあり、ここ数年はすっかりヒール役が板についてしまった。ただ、本人としては、やはり、親と同じように表舞台に立ちたいという思いがあるのでしょう。次から次へと大風呂敷を広げるも、たいてい不発に終わってしまう。どんな分野でもいいからドカンと売れて、これまでのバッシングを見返してやりたいという気持ちが伝わってきますね」(前出・芸能記者)

 そんな花田に対し、「二世タレント」の王道を歩んでいるのが長嶋一茂だ。一茂は言わずと知れた長嶋茂雄の息子で、球界引退後はタレントに転身。バラエティーに限らず、情報番組ではご意見番としても引っ張りだこだ。

「『愛されるバカ息子』としてのポジションを手にした一茂ですが、これまで多くの試練を乗り越えてきたのも事実。中3の時にミスターが監督解任の憂き目にあい、彼は『プロ野球選手になって、親父の敵討ちをする!』と心に誓い、ヤクルトスワローズに入団。93年には父が監督を務める巨人に移籍したものの、96年には父親から戦力外通告を受け、引退を余儀なくされました。一時は極度のストレスから自律神経失調症に悩まされるようになり、たびたび過呼吸に陥り、飛行機に乗るたびにパニック障害を発症していたそうですが、それを救ったのが明石家さんま。引退前からテレビの仕事をすすめ、バラエティー進出の転機となった『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)への出演も、さんまのプッシュがあったから実現したとか。そういう意味では花田が浮上する鍵は、明石家さんまのような後ろ盾を見つけられるかどうか。また、一茂がこれまで経験したような挫折も彼には必要だということです」(前出・芸能記者)

 はたして、花田が『愛されるバカ息子』になる日は訪れるのか。

(灯倫太郎)

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