499円で大ボリューム!ガスト「唐揚げ10コ定食」が食品ロス削減につながるワケ

 大盤振る舞いのキャンペーンも9月30日で終了となるため、SNSには称賛と惜別のコメントがあふれているようだ。

《唐揚げ10コにおかわり自由のスープ、そしてライスがついて499円(税抜)はコスパ最高だったのに…》

《平日のハッピーアワーだとビールが何杯飲んでも200円。“ガスト飲み”のつまみにピッタリでクセになりそう。またいつの日か再開してほしい》

 ファミリーレストラン「ガスト」が9月24日から販売している「大からあげセット」は、アプリ会員向けの限定メニューながら、多くのファンを獲得したようだ。実食したグルメライターが語る。

「定番のおかずである鶏の唐揚げが10コついて499円ですからね。飽きないようにマヨネーズとレモンがついていますが、私は店に備えつけの醤油で味変を楽しみ、大盛りライス(別料金)と一緒にたいらげましたよ。家族連れで訪れて、唐揚げをシェアする光景も見かけました。一概に比較するのは難しいにせよ、人気中華チェーンでは唐揚げ定食を640円ほどで提供していますが、量、値段ともに、満足度ではガストが上を行っていたのではないでしょうか」

 このデカ盛りメニューが、意外なことに「食品ロス」の削減につながっているとの見方もある。

「じつはこの『大からあげセット』のキャンペーンと一緒に店側がPRしているのがお持ち帰り用の容器の無償提供。『10コも食べられない』としり込みするお客にとって、食べられなかった分を残さずにテイクアウトできるのは大きい。実際、私もランチで利用した際に、5コをその場で食べて、残り半分は自宅に持ち帰って晩酌のつまみにしたこともあります。じつはこの“もったいないパック”のサービスは以前から行われていたもので、ガストだけでなく、バーミヤンやジョナサンといったすかいらーくグループの他の店舗でも提供しています。今回の唐揚げキャンペーンで、この持ち帰り容器を知ったお客は意外と多いのではないでしょうか。こうした形で、食べ残しの“持ち帰り文化”が広まれば、食品ロスの大幅削減につながると見られています」(前出・グルメライター)

 唐揚げ10コ定食は、惜しくも9月30日をもっていったん終了となるが、もったいない精神は継続させていきたいところだ。

ビジネス