「山コン」に出会いを求める”にわか山ガール”の生態「二次会はホテルで…」

 新型コロナの影響で、居酒屋やレストランでの「店合コン」が影をひそめる中、山登りやハイキングなどに出会いの場を求める「山コン」が人気だという。

 登山歴10年になる独身男性のAさん(35歳)が、ネットで【登山が趣味の方限定! 大自然に癒されながらトレッキングコン!】という広告を見つけ、応募したのは8月のことだ。

「男性は会費7000円で、女性は3000円。参加資格は独身であること、対象年齢が30歳〜40歳であることのみで、事前にスマホで運転免許証を撮影し、申し込んだあと、当日は朝7時に現地集合。で、男女がペアになってトレッキングしながら頂上を目指すんです」

 頂上ではグループに分かれて昼食をとることになるが、会話の相手が偏らないよう、ペアやグループの交代が数回にわたって行われ、夕方5時頃までに下山を果たし、そこでイベントが終了となった。

「短い時間ですが、やはり一緒に山に登ったという達成感があるため、街コンに比べ、お互い打ち解けるのも早いみたいで…。終了後は気の合った者同士で二次会へ、となるんですが、その時点ですでにアツアツになっているカップルもいましたからね。まさに、マイナスイオン効果恐るべし、といったところですね(笑)」(Aさん)

 山コンは、「趣味が合う」のは当然として、「自然を前に会話が弾みやすい」「非日常の空間を共有できる」など、仲が深まりやすいのが特徴だが、なかには「山男」の肉体を求めて「山コン」に参加する「にわか山ガール」も少なくないという。

 アウトドア雑誌のライターが語る。

「山登りをしている男性は、普段から節制しているせいか、それほど太った方はいません。そして、服を脱いでもフィジカル(肉体)面に恵まれている。そんなこともあり、アバンチュールを求めて参加する女性も多いんです。しかも、山登りは一見、お金がかからない趣味と思われがちですが、頻繁に地方へ出かけるとなれば交通費だけでも相当な金額がかかりますから、ある程度、安定した収入がないと、それを趣味にすることはできない。そのため、『山男』のなかには、進学校の山岳部出身という医師や専門職という人も多い。彼女たちは、そういう情報を知っていて、山に男性を求めるのかもしれませんね。しかも、ガチの山服しか着ない本格的な“山岳女子”と違い、山ガールはファッションも垢ぬけているので、無骨な『山男』を落とすのはたやすいという噂も…。で、山コンの後の二次会でホテルに直行。そのまま結婚へ…なんていうケースもあると聞いています」

 むろん、すべての「山コン」参加女性がそこまで計算高いわけではないが、前出のライターによれば、コロナ禍で将来に不安を覚えた女性たちが「にわか山ガール」に扮して「山コン」に参加してくるケースも増えているという。

 また、一説には、山頂やパワースポットには性的な欲求を高める不思議な力が存在すると言われている。だが、たとえムラムラしても、自制心をもって、共通の趣味を持つ素敵なパートナーを見つけてほしいものである。

(灯倫太郎)

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