現在放送中のドラマ「浦安鉄筋家族」(テレビ東京系)。4月10日にスタートして第6話まで放送されたものの、新型コロナウイルスの影響により一時中断。その最中に大沢木家として使用していた一軒家が取り壊されるという緊急事態に見舞われたが、8月21日から放送が再開され、すでに11発目(11話)までオンエアされている。
ロケ地の千葉県浦安市では、今回ドラマと差し入れとりまとめサービス「エルタマ」がコラボして「ロケ地にもなった浦安市の小学校へ一輪車や竹馬をお贈りしよう!」という企画が発表されている。
「この作品のキャストやスタッフが、ネット経由で差し入れプレゼントを贈れるサービスを使って、1口1000円からの参加。最大10台の一輪車と竹馬をプレゼント。こんな時代だからこそ、ロケ地に感謝の気持ちを贈ることは出来ないかということから始まった“恩返し企画”とのことで、ネット上では《泣ける!》といった称賛コメントが寄せられています」(芸能ライター)
主役の大鉄を演じる俳優・佐藤二朗は、コロナ禍で撮影が再開された時『“良かったですね、放送楽しみです”“浦安のいいとこ、たくさん撮ってくださいね”といった、浦安市民の方々の温かい声に背中を押された』とコメント。『この場を借り、深い感謝と、心からのお礼を申し上げる。浦安鉄筋家族は、皆さんが支えた作品です』と、感謝の気持ちを口にしている。
だが、それ以外にも、ドラマの放送により様々な恩恵が浦安市にもたらされている。
「ドラマでは、実際に浦安市にある店が度々登場します。例えば 70周年の老舗駄菓子屋『重兵衛商店』、大沢木一家が毎日御用達の『スーパー木田屋北栄店』『青山餃子房浦安店』など。これらを聖地と呼んで訪れる視聴者もいます」(前出・芸能ライター)
他にも、大鉄の娘・桜(岸井ゆきの)と、恋人の花丸木(染谷将太)がデートした「喫茶 さくら」も聖地となっており、来店したドラマファンからも「花丸木さんが座った席はどこですか」と尋ねられることもあるという。9月12日から30日にかけて、市内の郷土資料館では「浦安鉄筋家族展」が開催。撮影で使用した衣装や小道具、出演者のサインなどを展示しており、初日には地元の人やドラマファンなどが多数来館したという。
浦安市に活性化をもたらした「浦安鉄筋家族」。コロナ禍の中断を乗り越えて、ますます聖地巡礼も盛り上がりそうだ。
(窪田史朗)