7月26日のスタートから、20%以上の高視聴率をキープしている堺雅人主演の大人気ドラマ「半沢直樹」(TBS系)。9月6日には第8話が放送される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で撮影に遅れが出て、1週遅れの13日に延期となった。
急遽放送された特番「生放送!!半沢直樹の恩返し」には、堺をはじめ、及川光博、片岡愛之助、児嶋一哉、香川照之ら主要キャストが出演し、撮影の裏話を披露した。
番組冒頭、半沢(堺)と黒崎駿一(愛之助)、渡真利忍(及川)による、今回の生放送へとつながる寸劇でスタート。予想外のオープニングに、視聴しながらネット上で語り合うサイトでは「予想外のオープニング! 面白すぎる」と“笑”の字が躍った。
寸劇組の3人は、そのままほかの出演者が待つスタジオへ。及川は1人、足を優雅に組み着席。進行役の安住紳一郎アナから「今日はよろしくお願いします」と一同は軽く会釈をしたが、及川がカメラ目線で視聴者に向かって手を振ると「ミッチー王子、お手振りしてくれた」とネット上には歓喜の声が。その後も及川はウインクするなど、視聴者サービスに徹していた。
「そんな及川を尻目に、横にいた香川は『私は大和田暁』と、トーク中も役柄を貫く姿勢を見せ、大いにスタジオを沸かせました。また、大和田のセリフ『お・し・ま・い・DEATH』に関するエピソードが披露され、大和田が『銀行沈…ボツッ』と言ってドスンと椅子に座る演技は堺からの発案だったとの裏話も明かされ、視聴者も満足だったようです」(テレビ誌ライター)
主要キャストはアドリブやセリフの提案などやりたい放題だった様子がうかがえるが……。
「そこで心配されるのが脚本を務めた丑尾健太郎氏の立場。あれだけの原作をコンパクトにまとめる手腕はさすがですが、丑尾氏が過去に脚本を手掛けたドラマは業界内の評判は高くても数字的にはイマイチでしたから。同じ日曜劇場の『小さな巨人』(TBS系)しかり、初回と最終話などを担当するも、オール1ケタに沈んだ『HEAT』(フジテレビ系)しかり……。この『半沢直樹』で“数字が取れる脚本家”として認知されたものの、話題になったフレーズはほとんどが俳優陣の考案や“アドリブ芸”だったことがここまで公に明かされると、ちょっとかわいそうな気もしますね」(エンタメ誌ライター)
ドラマ本編でなくとも、この日の視聴率は22・2%(関東地区)を記録。“半沢人気”にますます拍車がかかりそうだが、ストーリーよりもキャラクター目当ての視聴者は意外と多いのかもしれない。