97歳まで生きる!戦国武将“長寿食”の秘密は「麦飯・焼き味噌・漬物」に

 戦いの際にパワーチャージする戦闘めしも大事だが、人間の体は、日頃の食事によって作られていく。平時の武士・武将たちの日常食はどんなものだったのだろうか。歴史家の河合敦氏、戦国芸人・桐畑トール氏とともに振り返ってみよう。

 武士の日常の食卓は、一汁一菜と玄米が基本だった。虎退治の猛将・加藤清正などは、その家訓に、食は黒米(玄米)でなければならないとしていた。

 味噌汁と玄米、梅干しなど、現代にも続く、日本人の食事の基本は、戦国時代にすでに確立されていた。

 コロナに負けない体づくりには、戦国武将にならって、玄米食を中心にするのもいいかもしれない。

 ちなみに、戦国時代の平均寿命は37歳〜38歳といわれる。河合氏によれば、

「乳幼児の死亡が多かったので平均では短命に見えますが、伝染病や悪い病気にかからなければ、だいたい60歳くらいまでは生きることが多かった」

 秀吉63歳、伊達政宗70歳、徳川家康75歳と、いずれも当時の平均を超えているが、早雲の子である北条幻庵97歳、真田信之93歳、北条早雲88歳、島津義弘85歳、尼子経久と宇喜多秀家84歳と、さらに長寿の武将たちも少なくない。結局、戦で勝ち残ることも肝要だが、家康のように長生きし、その時が来るのをひたすら待つことも、最後まで生き残るコツなのかもしれない。

 家康は、「健康は食から」がモットーで、食事には気を配ったと言われる。

「日頃からうまいものばかりを食べていては、本当のうまさがわからない。贅沢なものは月に1度か2度でいいのだと言って、ふだんの食事は、麦飯と焼き味噌に漬物といった質素なものでした」(河合氏)

 麦飯は、ビタミンB、食物繊維、カルシウムやカリウム、鉄分が含まれ、大腸ガンや糖尿病の予防効果もあるといわれる。

河合敦(かわい・あつし)1965年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。多摩大学客員教授。早稲田大学非常勤講師。歴史作家・歴史研究家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。主な著書:『早わかり日本史』(日本実業出版社)、『大久保利通』(小社)、『繰り返す日本史 二千年を貫く五つの法則』(青春新書)など。

桐畑トール(きりはた・とーる)1972年、滋賀県生まれ。滋賀県立伊香高校卒業後、上京しお笑い芸人に。2005年、オフィス北野に移籍し、相方の無法松とお笑いコンビ「ほたるゲンジ」を結成。戦国マニアの芸人による戦国ライブなどを行う。「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)のリポーターとしてレギュラー出演中。現在、TAP(元オフィス北野)を退社しフリー。

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