今秋の番組改編で、放送時間が1時間拡大する情報番組「バイキング」(フジテレビ系)でMCを務める坂上忍のパワハラを告発する声が上がっていると、9月3日発売の「週刊文春」が報じた。
記事によると、番組の幹部スタッフはある社員の例を挙げて「もう限界です。このままだと社員がもちません」と訴えたという。告発を受けた同局の上層部が、番組スタッフに対し聞き取り調査を行ったとある。
その調査では、坂上から「なんでできねえんだよ!」「打ち合わせと全然違うじゃん!」などと面罵された“被害者”までいたという。6月中旬には坂上にも事情聴取が行なわれ、本人は「時事ネタを扱う態勢を整えないフジにも問題がある」などと答えたそうだ。
坂上は同誌の取材に対し「(パワハラは)僕に聞くより判断するのはフジテレビさん。フジテレビさんがOKだからこそ今の僕があるし、(改編後の)10月以降も番組に出られるんじゃないですか」と答えている。
だが、芸能ジャーナリストは「今回は、坂上が譲歩したところがあるのではないだろうか」と推察する。
「彼は、同局の『坂上どうぶつ王国』で立ち上げた犬猫の保護施設を頓挫させないため、フジとの関係は壊したくないはず。強気な姿勢を崩さない坂上ですが、事情聴取の後に譲歩の姿勢を示したからこそ、継続となったのではないでしょうか。今でこそ、自民党政権に厳しい意見を放っていますが、情報制作局が担当部署となり、榎並大二郎アナが番組を去って代わりに伊藤利尋アナがつくことで、何らかの変化が見られるはずです」
もっとも「週刊文春」の“パワハラ疑惑”については、坂上忍みずから9月3日放送の「バイキング」で「ボクが絶対権力者のように、キャスティング権、フジテレビさんの人事権を握っているようなワンマンな人として描かれているんです」としたうえで完全否定した。
「この日の放送では、半分ネタにしながらも『週刊文春』のパワハラ記事をきちんと紹介していることに驚きました。じつは『週刊文春』の記事を番組で取り上げる際、1記事につき、3万円から5万円の使用料がかかるのですが、おそらく今回の放送でもしっかりと出版社側から掲載許可を取っているはず。そこまでして潔白を訴えたかった坂上さんの“執念”を感じずにはいられません。ところで『バイキング』といえば、『ミスター文春』と言われた元記者さんが7月上旬からパッタリと出演しなくなりました。芸能ネタではかなり鋭いコメントで視聴者の反応もよかった人気コメンテーターだけに、復帰を待ち望む声が多く聞かれています」(芸能関係者)
坂上忍と「週刊文春」のバトルはガチなのか。そしてなぜ番組からミスター文春が消されたのか…。いずれにしても10月からどんな「バイキング」となるのか、視聴者の興味は尽きない。