NYの現地ブランドも人気!世界が注目する健康食を「納豆真打検定」で学ぶ

 コロナ禍の中で爆発的に売れて品薄になった食品の一つに「納豆」があります。

 今年1月、国立がん研究センターは「日常的に納豆を食べる人は死亡リスクが10%も低減する」と発表。テレビでも納豆の免疫力向上効果が取り上げられたことによって「納豆がコロナに効く」という誇張された情報が拡散され、買い占めが起こってしまったのは残念ですが、納豆が健康食であることは周知の事実です。

 また、納豆は食べ方についても、かき混ぜる派やかき混ぜない派、タレ派や醤油派など人によって千差万別。ちなみに私の場合、納豆は食事の締めに食べるというこだわりがあります。なぜなら、食べ始めの段階で、箸に納豆がついてしまうと、その他の料理全てにネバネバがつくのが気になってしまうからです。

 人によってそれぞれこだわりがあるのは、納豆が国民食として普及している証拠とも言えます。

 前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは「納豆真打検定」。栄養成分、製造法、原材料、歴史など納豆に関する幅広い知識が学べる検定です。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉味噌や醤油などと比較して、納豆の発酵が完了するまでの時間は短いといわれていますが、その時間は【1】1〜2時間、【2】3〜5時間、【3】8〜10時間、【4】20~22時間のうちどれ?

〈問2〉総務省が今年2月に発表した家計調査によれば、昨年1年間で1世帯あたりの納豆購入額が最も高かった地域は【1】水戸市、【2】盛岡市、【3】福島市、【4】熊本市のうちどこ?

 実際の問題は選択式や記述式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【4】、〈問2〉が【3】となっています。

 今年はコロナ禍ということもあって8月30日にオンライン限定で試験が行われましたが、100点満点中、55点以上で「前座」、75点以上で「二つ目」となり、90点以上獲得すれば「真打」の称号と金色のバッジを得ることができます。

 納豆について詳しくなるメリットといえば、やはり健康効果。免疫力アップ、疲労回復、糖尿病や動脈硬化の予防など、多くの働きが注目され、その需要は高まる一方。納豆の国内市場規模は2503億円(19年)と8年連続で拡大を続けています。

 さらに納豆パスタや納豆ラーメン、納豆チョコ、納豆アイスをはじめアイデア料理が次々と生まれており、独自の創作料理を出す納豆専門店を開業すれば注目を集めること必至。

 納豆を商材としたビジネスは国内だけにとどまりません。今やアメリカやフランス、中国など海外でも人気の健康食品となっており、例えばニューヨークでは「NYrture」という現地生産のブランドが人気を集めています。

 この検定では納豆の製造法も学べるため、商品開発に取り組んで独自の納豆ブランドを立ち上げるのもいいでしょう。

 健康面はもちろんビジネスとしても「うまみ」たっぷりの納豆を極めてみませんか。

儲かる指数:68

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。

マネー