小学生の“日傘登校”を禁止!学校が保護者に突きつけた驚きの理由とは?

 静岡県浜松市で国内最高気温に並ぶ41.1度を記録するなど今年の夏は酷暑となっているが、新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校措置が取られたことで夏休みが短縮され、すでに学校に登校する小学生たちも少なくない。そんな中、SNSでは学校側から日傘の使用を禁止されたという声が多く寄せられ、その理由に驚きの声が上がっている。

 日傘をさして直射日光を遮ると、体感温度は3〜7度ほど下がるため、体の負担を大きく軽減してくれる効果がある。特に今年はコロナの影響で登校中にもマスクをしなければならない小学生も多いことから、日傘は熱中症予防に最適なアイテムにも思える。

 しかしSNSでは、小学校に日傘の使用許可を求めたところ許可されなかったという投稿が数多く見られた。そこで、NHKが先ごろ日傘の使用を断られたという保護者に取材しところ、「傘を使用していない子どもに傘がぶつかるとケガにつながりかねないということ。低学年は傘で手がふさがると危険だということ」という2つ理由で学校から拒否されたという。

 これにネット上では、《じゃあ小学校低学年は雨降っても傘させないじゃん》《日傘でケガしたら学校にクレームが来るのが面倒なだけでは》《確かに日傘でケガすることはあるかもしれないけど、熱中症になったら死ぬ可能性もあるのに》《こういう学校側の基準ってマジで謎だよな》など批判的な意見が多く見られた。

「今年3月には都立高校の一部に髪型の“ツーブロック禁止”という校則が存在することに東京都教育委の藤田裕司教育長が『外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがあるため』とその理由を説明したことが大きな話題となりましたが、なぜそれがダメなの?という不思議な校則はいまだ少なくありません。17年に発足した教育関係者ら有志でつくる『ブラック校則をなくそう!プロジェクト』ではそうした理不尽な校則をなくすために活動をおこなっていますが、学校側にはもう少し臨機応変に対応して欲しいですね」(ITジャーナリスト)

 最近では子ども用の日傘も多く作られているので、子供の命を守るためにも学校には日傘の使用を認めてもらいたいところだ。

(小林洋三)

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