「コロナ持ってこないで」関東人を差別する“帰省ハラスメント”の呆れた実態

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い帰省への是非が取り沙汰されることになった今年のお盆。帰省者を中傷するビラが撒かれるなど「自粛警察」と呼ばれる人たちによる嫌がらせが問題となっているが、そうした行為に走るのは見知らぬ他人とは限らない。今、帰省が原因で、職場でハラスメントを受けたという事例が地方都市で相次いでいる。

「上司にお盆期間中の予定を聞かれ、関東にある実家に帰省する旨を伝えたところ、上司に『コロナ持ってこないでよ』と手で追い払いながら言われました。まるで病原菌のような扱いをされて怒りと悲しみが湧きました」(会社員の男性)

 この男性はその後も上司から病原菌のような扱いをされており、帰省後さらにハラスメントが強まるのではないかと不安を募らせている。

 また、地方のスーパーでパートタイマーとして働く女性も同じように病原菌扱いをされたと訴える。

「お盆に東京から娘が帰ってくる予定なのですが、そのことを知った勤め先の店長は、娘の帰省を取りやめさせるように言ってきました。いろいろ事情があり、それはできないと伝えたところ、しばらくパートを休むことを強要してきました。それも拒否したら今度は『それならウチを辞めてもらうことになるかもしれない』と脅してくる始末です」

 この女性もまたお盆明けの職場での扱いがどうなるのか不安を募らせていると言う。

 これらはいずれも歴としたパワーハラスメントにあたり、とうてい許されることではない。各人にどのような考えがあるにせよ、このような行動は間違った正義感であると言わざるを得ない。

(浜野ふみ)

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