やすともが「ポスト上沼」に急浮上!覇権争いで懸念されるダイアンのコンビ仲

 25年間続いた高視聴率番組「怪傑えみちゃんねる」(関西テレビ)が突如として最終回を迎えたことで、“西の女帝”こと上沼恵美子の影響力が衰えつつあるという。このチャンスを逃すまいと、関西ローカルで“天下取り”がささやかれる女流漫才コンビがいる。全国的には知る人ぞ知る存在だが、関西ではすでに複数のテレビやラジオの冠番組を持つ、海原やすよ・ともこだ。

「やすともは、今や関西になくてはならない存在。同じ吉本興業所属の先輩芸人である『トミーズ』や『ハイヒール』といった大御所よりも存在感を示すまでに成長し、トークから情報、深夜のコアな番組まで幅広く活躍しているんです」

 こう語るのは在阪で活動する放送作家のA氏。業界人の間では、「ポスト上沼」にとプッシュする声も多く聞かれるという。

「当人たちがどう思っているかどうかはさておき、上沼さんはやすともについて何も語らないし、やすともも上沼さんの一連の報道はスルー。それがかえって“冷戦”のような印象を与えていたのは確か。最近になって上沼さんの影響力が弱まったことで、これから本格的な視聴率戦争が始まるとの声も聞かれます。あるテレビ局では、上沼さんが担当する日曜昼の情報バラエティー番組『上沼・高田クギズケ!』(読売テレビ)の裏番組に、やすともの新番組を投入する話も持ち上がっているとか」(A氏)

 また、「意図的かどうかは不明」としながらも、上沼に対する“アテツケ”ともとれる発言が随所に見られると話す。

「そのひとつが、『ダイアン』に対する評価です。上沼さんの番組に2人がゲストで出演した際、上沼さんはとりわけユースケだけを『天才や!』と太鼓判を押しました。あの辛口の上沼さんが珍しく芸人を褒めちぎったので業界中で話題になったんです。ところがその発言の裏には、やすともによるユースケの相方、“津田推し”があったともっぱら。やすともの2人がメインを務める、『やすとものどこいこ!?』(テレビ大阪)という番組に、津田は単独で8回も出演しています。ちなみに、ユースケは半分の4回だけ。やすともが津田をプッシュすれば、上沼さんはユースケを推すことで、視聴者としても『ダイアンはどっちがすごいのか』『上沼さんが言うからユースケだろ』『いやいや、やすとも推しの津田のほうが面白い』などと議論が巻き起こっているといいます」

 ちなみに、やすとものラジオ番組「やすよともこのOFFMODE」(ABCラジオ)で津田の話題となった時に、「とにかく家族想い」「DIYもできる」と大絶賛。一方、ユースケに対しては、ほぼノーコメントだったという。

「かつて、明石家さんまさんが、桂三枝(現・文枝)師匠と西川きよし師匠の両方から可愛がられ、どんどん板挟み状態になって苦労したというネタをよく話していますよね。ダイアンの2人も今、関西ローカルの覇権争いに巻き込まれていると言っていいでしょう。ダイアンはコンビ仲がとてもいいことで知られていますが、女傑それぞれの思惑もあって、今後はピンでの仕事が増えるかもしれません。仕事の格差が生じることで、コンビ仲に亀裂が入らないことを祈るばかりです」(A氏)

 上沼とやすとものライバル関係が注目されることで、両者の冠番組はさらなる高視聴率を獲得しそうだ。

(近田ラリー)

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