川島邦裕→肉糞太郎で全力じじぃは何に化けた?「芸人改名」の悲喜こもごも

 「M-1グランプリ」や「R-1ぐらんぷり」、「キングオブコント」といったメジャーコンテストで好結果を残すことが、お笑い芸人の売れる近道だ。だが、当然のことながら簡単ではない。

 売れたいと願う芸人が次に手を出すのは、改名。00年、「新・ウンナンの気分は上々。」(TBS系)の企画で、「バカルディ」が「さまぁ~ず」に、「海砂利水魚」が「くりぃむしちゅー」に改名してバカ売れした例があるだけに、芸人にとっては浮上のきっかけをつかむチャンスでもあるようだ。

「気分は上々。」から、およそ20年。今も南原清隆の番組では、改名が行なわれている。

「ナンチャンが中心のネタ番組『ネタパレ』(フジテレビ系)で去年、レインボー・実方孝生が『ジャンボ』に変えました(※のちに『ジャンボたかお』に再改名)。相方・池田直人がかわいすぎる男の娘として、恋愛コントで女装して、ぽっちゃり体型の実方を『ジャンボ!』と呼んでいたため、そのまま新芸名になったのです。視聴者投票の末、最終的にはレギュラーメンバーのNEWS・増田貴久が決めました」(芸能ライター)

 同じく19年、ジャニーズタレントの冠番組で地味な改名企画に乗ったのは、野性爆弾・くっきー!だ。嵐・二宮和也の初ソロ冠番組「ニノさん」(日本テレビ系)で、元来の「くっきー」に「!」を加えたのだ。94年のデビューから本名の川島邦裕で活動していたが、劇団「肉糞亭一門」を立ち上げてからは、肉糞亭スポーツ、肉糞太郎を名乗ることもあった。

「売れっ子芸人の冠番組で改名したのは、ダイアン・ユースケ。在阪時代からかわいがってくれていた千鳥の『いろはに千鳥』(テレビ埼玉ほか)で去年4月、西澤裕介が企画に乗ったのです。昨年末には、くりぃむしちゅー・有田哲平の『有田ジェネレーション』(TBS系)で、アラフィフの中年漫才師・全力じじぃが『TOKYO COOL』というポップな新コンビ名になりました」(前出・芸能ライター)

 TOKYO COOLと名づけたのは、「キングオブコント2019」ファイナリストのネルソンズだが、

 改名に踏みきるも、鳴かず飛ばずのままだったため、再改名する芸人も多い。そう思うと、大ブレイクしたくっきー!と現状維持のユースケは恵まれているかもしれない。

(北村ともこ)

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